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イラク戦争:閉塞感漂う英国 ブレア首相にも疲労の色 [毎日新聞]【ロイターの進撃話は“援護射撃”?】
http://www.asyura.com/0304/war30/msg/219.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 02 日 23:13:01:


 イラク攻撃の是非をめぐる深刻な国内対立を抱えたまま開戦した英国では見通しが立たない戦争への閉塞感に悩まされ始めた。国政の舵を取るブレア首相は内外の意見対立の板ばさみから抜け出せず、その表情には疲労の色が隠せない。国民は政府からテロへの警戒や戦費増大への警告という暗い話ばかり聞かされる。英国社会に鬱屈した気分が広がっている。

 ●やつれた首相

 歯切れの良い弁舌、軽やかな身のこなし、他人を和ませる笑顔。多くの国民をひきつけきたブレア首相の魅力が開戦後から急激に失われている。弁舌も「フセイン政権は倒さねばならない」という信念ばかり繰り返すだけで得意の巧妙な修辞(レトリック)も不発状態が続いている。

 米国を何とか国際社会と協調させようとイラクの戦後復興で国連主導を提唱しているが、米国主導で戦後政策を仕切りたいブッシュ大統領から色よい返事をもらえない。米国を説得しなければフランスなど戦争に反対した欧州との亀裂も修復できない。

 反戦世論が根強いだけに短期戦で犠牲者が少ないことが政権存続の条件とささやかれてきた。開戦直後は「開戦したからには英軍を背中から撃てない」との戦意高揚の機運も流れたが、長期化ムードで戦意もしぼみ気味だ。反戦デモの声だけは衰えず、首相の苦悩は深い。

 ●米軍への不信感

 開戦してから国民を落胆させたことは多いが、米軍の誤射で英兵が命を落とす「同士撃ち」の事故もその一つだ。英軍戦闘機が米軍のパトリオット・ミサイルで撃ち落されたときにはがまんしてきた国民もさすがに頭に来たのか、国防省などに抗議の電話が殺到した。

 また、現地からの報道で米軍のイラク住民への粗野な態度が英国民に不快感を生んでいる。世界各地の平和維持軍の仕事に慣れた英兵は現地住民との交流を重視するが、米兵は住民に対する警戒感が強く、どんなときでも武器を離さない。米軍と英軍の間にすきま風が流れているという。

 ●辛抱強いる政府

 ブランケット内相は「開戦で英国はテロ攻撃を受ける可能性が大きくなった」と国民に警戒を呼びかける。空港や駅に武装した警官が動員された。国内のイスラム教徒は「テロへの恐怖があおられイスラム教徒への偏見が強まった」とデモを続ける。街はぎすぎすした空気に包まれている。

 ブラウン財務相は当初の戦費として30億ポンド(約6000億円)を計上したが、長期化すれば額は膨らんでいく。現地の英軍からは「米軍に比べて備品や食事の内容が悪くて戦えない」と待遇改善を求める声も強い。戦費の負担増は財政を圧迫し、やがては国民生活に響いてくる。【ロンドン岸本卓也】

[毎日新聞4月2日] ( 2003-04-02-21:44 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030403k0000m030111000c.html

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