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(回答先: フセイン後で米政権内の二派が対立(仏F2--NHKBS1) 投稿者 さすれば 日時 2003 年 4 月 07 日 14:24:29)
http://www.nwj.ne.jp/public/toppage/20030416/psc1.html
「サダム後」の新指導者は誰?
イラクの未来をめぐる戦いの第1ラウンドは、パウエル米国務長官の勝利に終わりそうだ。
この数カ月、戦後のイラクを米軍の占領からイラク人による新政権へどう移行させるかについて、ブッシュ政権内では深刻な亀裂が生じていた。最大の争点の一つが、ロンドンに拠点を置くイラク国民会議(INC)が率いる亡命イラク人勢力の位置づけだ。
国防総省には、INCとそのリーダー、アフマド・チャラビを新政権の中心に据えることを支持する人々がいる。一方、国務省とCIA(Central Intelligence Agency:中央情報局)は、現在イラクにいる人々が指導層となることを望んでいる。
今のところ、ブッシュ大統領はパウエルの考えを支持している。3月12日には、国内派と亡命勢力を均衡させる暫定政権案を承認した。亡命者のほうが全体の数は少ないので、「均衡」させれば亡命勢力が少数派になると、政府関係者は語る。
本誌が得た情報によれば、ブッシュは3月の首脳会談でブレア英首相に対し、暫定政権は国内のイラク人が主導すると保証した。ブッシュは「国外からの『落下傘人事』で政権をつくらないことに同意した」と、ブレアの側近は語る。
ただし、国務省と国防総省の対立はまだまだ終わりそうにない。戦争が終われば、当面はジェイ・ガーナー元米陸軍中将の率いる米政府の復興人道援助室(ORHA)がイラクを管理する。ORHAでは国防総省が中心的な役割を果たし、イラクの組織や国外の援助団体、国連と協力して、新政権樹立まで基本的な公共サービスを提供することになる。
ORHAについては、国務省はアラブの専門家や元大使らをメンバーに加えるよう提案。国防総省は、チャラビの甥でロンドン在住の弁護士サレム・チャラビらをアドバイザーとして迎えるよう提案している。
亡命イラク人とのつながりが深い国防総省には、彼らが初期政権の要職に就くことを望む声がある。一方で国務省とCIAは、部族の指導者や現政権の官僚など、将来の指導者になりうる国内イラク人との接触を続けている。
「権力を引き継ぐのが身元の確かな官僚か、それともロンドンのパブに入り浸っているような人々か、ということだ」と、ある国務省高官は言う。
ある政府高官は、こうした議論は国務省と国防総省のライバル意識にかかわる問題だと語る。そうだとしたら、簡単に決着はつかないだろう。
ニューズウィーク日本版
2003年4月16日号 P.11