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標的はフセイン政権。できるだけ兵の犠牲を減らそうとするのが指揮官の役目。
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投稿者 【ニューズウィーク藤田変臭腸の白痴コラム】 日時 2003 年 4 月 01 日 21:39:37:


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□■□   Newsweek Japan Onlineメールマガジン No.158    □■□
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          イラク戦争の真実

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【編集長コラム】
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★大本営発表に自爆攻撃★

 米英軍などによるイラク攻撃は、戦前の楽観論がすっかり影を潜めてしまっ
たように見える。都市の制圧に手間取る米英軍、そして400キロにも及ぶ伸び
きった補給線。アメリカ国内でも作戦計画に問題があったのではないか、との
批判が出始めている。ラムズフェルド国防長官やマイヤーズ統合参謀本部議長
は、テレビなどに出演して「防戦」に懸命となっている。
 それにしても、攻撃する側も防衛する側も「情報戦」というか「心理戦」に
熱心だ。イラク側は、捕虜となったり戦死した米英軍兵士の映像を流したり、
撃墜した(とする)ヘリコプターをことさらに大きく報道させる。米英軍側
は、投稿するイラク兵士の映像を流し、ピンポイント爆撃でイラクの重要な施
設が破壊される様子をビデオで公開する。
 メディアを通じて相手の戦意をくじこうとする意図がどちらにも見え見え
だ。そしてイラクは共和国防衛隊が米英軍を撃退していると発表すれば、米英
軍は作戦に遅れはなく、補給が滞っている事実もないと発表する。カタールの
テレビ局アルジャジーラとアメリカのCNN、それにイギリスのBBCを見ている
と、真実がどの辺にあるのか、なかなか見えてこない。
 かつての第2次大戦時における日本の「大本営発表」もこのようであったの
だろうか。そう考えているところに、「自爆攻撃」があってちょっとゾッとし
た。なぜなら、イラク軍の下士官(とイラク側は言っている)が自爆攻撃を敢
行し、その行為を政府が賞賛したからだ。しかも、数千人もの「自爆攻撃志願
者」がいるとして、米英軍を牽制しているのである。
 自爆攻撃はかつて日本の軍隊も戦術として採用した。いわゆる特攻隊であ
る。特攻に出撃する兵士に対して指揮官が「諸君は神となる」と訓示した。戦
死して靖国神社に祀られることを名誉としたのだ。フセイン政権は、米英軍に
対する戦いはイスラム教に言う「聖戦」なのだから、自爆者を殉教者として扱
うという。そして両者とも、こうした行為に若者を駆り立てる言葉は「愛国」
である。
 しかし「愛国」は「政権を守る」ということと必ずしも同じではない。なぜ
なら第2次大戦でもそうだったが、このイラク攻撃は米英の領土的野心から始
まっているわけではないからである。ブッシュ大統領やブレア首相が再三にわ
たって強調しているように、標的はフセイン政権である(他国の政権を力に
よって打倒することが正当かどうかはここでは措いておく)。フセイン政権が
倒れてもイラクが独立国であることに変わりはない。
 権力者は、国民の間に自然にある「愛国」という気持ちを、自らの権力の温
存あるいは強化に利用しようとする。問題なのは、そういった権力者の「欲
望」に命を捧げることを要求される若者がいるということである。普通の軍隊
ならば、全滅するまで戦ったりはしない(日本軍には、生きて虜囚の辱めを受
けるなかれという戦陣訓があったが)。勝敗が明らかならば、できるだけ兵の
犠牲を減らそうとするのが指揮官の役目だ。自爆攻撃にはそれがない。それを
利用するフセイン政権に、どうしてもやり切れなさを感じてしまう。(藤田)


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【読者フォーラム】 2003年4月のテーマ
               ――「イラク復興で問われる国連の役割」
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 Newsweek Japan Online(http://www.nwj.ne.jp)の読者フォーラムでは、
毎月、テーマを決めて皆様のご意見を募っています。投稿をお待ちしており
ます(サイトより直接投稿願います)。

「イラク復興で問われる国連の役割」
 アメリカが国連安保理の新決議を得ないままイラク攻撃に踏み切ったこと
で、国連の威信は著しく傷つきました。今後、イラクの戦後復興や新政権の樹
立をめぐって、復権をめざす国連とアメリカの主導権争いが始まるでしょう。
 しかし、国連はもともと第二次大戦の戦勝国が利害を調整する場です。国連
はイラクの戦後復興にどのような役割を果たすべきでしょうか。そして、日本
はどうするべきでしょうか。ご意見をお寄せ下さい。

(なお、勝手ながら書き込みは600字以内でお願いします)


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【今週号の記事】 ニューズウィーク日本版 2003年4・9号
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◆WAR IN IRAQ◆
 フォト     バグダッドへの長く危険な道
 イラク戦争   見えてきたアメリカの限界と誤算
 ■迫る市街戦、待ち構える敵
 ■砂 嵐    風と泥の猛威が体力と士気を奪う
 ■心 理    信じるか疑うか、生死を分ける瞬間
 ■民 兵    軍隊より危険なフェダイーンの正体
 ■米英関係   盟友ブレアとの隠しきれない亀裂
 オピニオン   戦局を左右するのはイラク人の愛国心
 戦争報道    米軍の「もう1つの戦争」
 イラク国民   戦火の民のねじれた心理
         愛国心と独裁者への恐怖、アメリカへの怒りが交錯
 宮 殿     これがサダムの地下要塞だ
 世界経済    米経済危機はアジアから
 米外交     北朝鮮危機を忘れるな

◆ROAD TO WAR◆
 分 析     すべては12年前に始まった
         湾岸戦争からたどるイラク攻撃への複雑な道のり

◆ARTS & ENTERTAINMENT◆
 映 画     私が『千と千尋』に恋した理由
         批評家の「内なる子供」を呼び覚ます宮崎アニメの魅力
 ■アカデミー賞 オスカー受賞で見えた希望と皮肉
 話題作     スクリーンで戦う異色のヒーロー

◆ON JAPAN◆
 リー・ブランステッター(コロンビア大学ビジネススクール准教授)
         ニッポン再生へ雇用保険の拡充を

◆LETTER FROM DOHA◆
 マーサ・ブラント(本誌記者)
         カタールで経験したレディーファースト

◆PERISCOPE◆
 チェイニーの石油利権疑惑を追う、
 幹部が明かす新たなテロ計画、
 「謎の肺炎」世界的流行の恐怖、ほか

◆BUSINESS TRENDS◆
 社員を守ってチャンスをつかむ、
 正体不明だからクールなCM、
 大リーグのネット中継に勝算あり、ほか

◆ON JAPAN◆
 ピーター・タスカ(アーカス・インベストメント共同創設者)
         世界「無」秩序時代、日本はどうする?

◆PERISCOPE◆
 イラク攻撃で北朝鮮危機が加速?
 ダウ高騰でも世界経済は暗い、
 トルコ首相が明かす「対米交渉の舞台裏」、ほか

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┃2002年4・2号の注目記事 http://www.nwj.ne.jp/lwmem.html
┃            ※毎週水曜日午前中に内容が更新されます。
┃__________________________________
◆WAR IN IRA
┃ 秘密作戦    サダム・フセインの首を取れ
┃ ■戦 場    「ここで死ぬんだと思った」
┃ ■空と陸からサダムを包囲
┃ ■報 告    記者が見た緊迫の最前線
┃ 大統領     短絡ブッシュの大英断
┃         国連と決別してイラク攻撃に踏み切るまでの舞台裏
┃ インタビュー  「息子は弱音など吐かない」
┃         湾岸戦争を戦ったブッシュ元大統領が語る息子の力量
┃ 現地ルポ    バグダッドの奇妙な日常
┃         開戦後も首都にとどまった本誌女性記者が目にしたもの
┃ 提 言     「妥協なき外交」の過ちを繰り返すな
┃ 戦後処理    戦犯の血塗られた前科
┃         虐殺などに手を染めてきたフセインらをどう裁く?
┃ 国家建設    復興支援もアメリカ単独主義で
┃ 
◆ARTS & ENTERTAINMENT
┃ 大リーグ    ナイスガイ松井が行く
┃         謙虚な姿勢は評判だが、プレーには厳しい声も
┃ カルチャー   韓国アニメの輝ける日々
┃         世界の「下請け工場」を脱し、アニメ大国の仲間入りへ
┃ 監 督     「スパイダー」は私、そしてみんなだ
┃         デービッド・クローネンバーグ監督インタビュー
◆ON JAPAN
┃ ピーター・タスカ(アーカス・インベストメント共同創設者)
┃         世界「無」秩序時代、日本はどうする?
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