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(回答先: イラク戦争:バグダッド攻防の焦点 米軍の補給作戦の現状追う [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 31 日 17:57:45)
米英軍のイラク攻撃の現状や見通しについて、カタールのアッサイリヤ基地で取材している中国系カナダ人の軍事専門家、平可夫氏(40)=英軍事専門誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー特派員=に聞いた。【アッサイリヤ基地(カタール)で田中洋之】
――これまでの米英軍の作戦をどう見るか。
◆米軍は兵力不足にもかかわらず、クウェートから北上する地上部隊の進路を二つに分けて兵力を分散した。これは兵法の常識に反する。自分の力を過信し、イラク軍の力を過少評価した。
米軍の最新兵器は優れているが、ゲリラ戦には通用しない。長く延びた補給線があちこちでイラク軍にやられている。精密誘導爆弾でイラク軍の指揮系統をマヒさせるという第一段階の作戦目標も達成されていない。
また、現地の天候をよく考慮していなかった。攻撃型アパッチ・ヘリコプターは砂嵐の中では信頼性が低い。米地上部隊はこの2、3日、空中支援を受けられない状態が続いた。
――イラク側の動きは。
◆12年前の湾岸戦争と違ってイラク軍に大規模な投降は見られない。「侵略者」と戦うイラク軍や国民の意思は相当強い。米軍が期待していたイラク内部の反乱も見られない。
――米軍は部隊を増派するなど作戦変更を迫られているようだ。
◆まず数週間かけてバグダッドを包囲し、アフガニスタン攻撃で北部同盟を前面に押し立てたように、北部のクルド人勢力を武装・訓練して「内戦」の形で攻撃させるつもりだと思う。米軍が北部クルド人自治区に空てい部隊を投入したのもその一環だろう。
――今後の見通しは。
◆アフガニスタン戦争も2カ月かかった。今の状態では数カ月かかるだろう。フセイン政権はできるだけ戦争を長引かせ、米軍に多くの犠牲者を出して反戦機運を高めようとしている。仮にバグダッドが陥落しても、各地でゲリラ戦を続ける可能性がある。
[毎日新聞3月30日] ( 2003-03-30-22:29 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030331k0000m030083000c.html