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(回答先: 兵は拙速を聞くも、未(いま)だ巧(たくみ)の久(ひさ)しきを賭(み)ざるなり。 投稿者 2001 日時 2003 年 3 月 30 日 19:53:19)
武装農民軍は「決定的会戦の行われる前に、国民の自然的感情の発露に基づく支援」のために用いられる。個々の部隊の規模は小さい。核心に正規軍の小部隊を配置し、農民などの一般国民の軍事指導に当たる。正規軍の規模を小部隊にとどめる理由の一つは、あまり割合が大きいと敵から主要な標的と認識され、容易に制圧されてしまうからだ。そして武装農民は、敵の正規軍を正面から攻撃することはない。補給路の切断など敵正規軍の周辺を侵食する形の戦略的任務に当たり、ヒットエンドランに徹する。危険な戦闘状態が長期間に渡るとやがて戦意を喪失してしまうし、一旦制圧されてしまうと復活が困難になるからだ。まずは侵攻を受けていない地域で準備され、そこから蜂起が雪崩のように拡大して後方をかく乱する。このような戦い方は「防御者が会戦に敗れたあとで使用する最後の補助手段」としても用いられる。『戦争論』第6編第26章「国民総武装」の内容は、だいたいそんな感じだ。ここの常連さんのWW氏がイラク攻撃開始のずっと以前にスペイン戦争の例を引きながらイラク攻撃の様相について予言していたことから、この章が想起された。この人は並みの人でないと思う。