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【ワシントン河野俊史】米メリーランド州のキャンプデービッド山荘で26、27両日開かれたブッシュ米大統領とブレア英首相の首脳会談では、イラクでの軍事作戦の進展状況や人道支援、イラクのフセイン政権崩壊後の新体制づくり、中東和平など幅広いテーマが話し合われた。
中でも、イラクの戦後復興と国連の役割をめぐる問題が一番の焦点になった模様だ。新たな安保理決議など戦後復興への国連の積極的関与を期待する英政府と、自国主導の復興計画の青写真を描く米政府の間には見解の隔たりがある。対イラク武力行使容認決議をめぐって深まった米欧関係などの亀裂を修復するためにも、ブレア首相はブッシュ大統領に国連重視の姿勢を改めて求めたとみられる。
26日は夕食をともにしながら中東問題や「フセイン後」の世界、欧米とアラブ国家の関係などについて意見を交換した。ロイター通信やBBC放送によると、ブレア首相はカタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」が放映した英軍捕虜や遺体の映像に衝撃を受け、会談ではフセイン大統領がバグダッドで「スターリングラード(第二次世界大戦中にドイツ軍を撃退した旧ソ連の都市)方式」の最後の抵抗をしかねないことに、両首脳が強い懸念を示したという。
戦後復興問題について、ブレア首相は「まだ戦闘状態で、議論は時期尚早」としているが、27日の協議では国連の役割などが具体的に協議されたとみられる。
パウエル米国務長官は26日の下院歳出委員会の小委員会で戦後復興への国連の一定の関与は認めつつも「我々がより大きな責務を負う」と述べ、米英中心で復興を進める考えを明らかにしている。ブレア首相は国連との関係や米欧関係の修復を重視する立場から、今後も米政府と協議を続ける構えだ。
[毎日新聞3月27日] ( 2003-03-27-20:55 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030328k0000m030095000c.html