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イスラム法学者グループが米英への抵抗呼びかけ
【カイロ=平野真一】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」によると、イラクのイスラム教シーア派聖地ナジャフのイスラム法学者グループは25日、国民に対し、米英軍への抵抗を呼びかけるファトワ(宗教令)を発出した。
同派の最高権威「大アヤトラ」であるサイイド・アリ・シスタニ師も署名しており、人口の約6割を占めるシーア派住民の動向に少なからぬ影響を及ぼすと見られる。逆に、フセイン政権に強い不満を抱く同派住民の協力をあてにしてきた米英軍にとっては、期待外れの形となった。
ファトワは国民に「侵略者と不信心者をイスラムの地から追い出し、国と自尊と信仰と聖地を守れ」と呼びかけるとともに、イスラム諸国に対してもイラクの「イスラム聖戦士」を支援するよう訴えた。
フセイン政権の弾圧に苦しんできたシーア派は基本的に「反体制」であるため、法学者グループが同政権から脅されてやむなくファトワを発出した可能性も捨て切れない。だが、弾圧に反発すると同時に、「異教徒による侵略」も受け入れられないというのが大方の法学者の判断と見られる。
(2003/3/26/08:56 読売新聞 無断転載禁止)