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(回答先: イラク反体制派のシーア派組織が政権打倒呼びかけ (どっちがただしのでしょうか?) 投稿者 あっちょんぶ 日時 2003 年 3 月 26 日 12:30:04)
あっちょんぶさん、こんにちわ。
イラクのシーア派から異なる二つの“政策”が出されたという記事ですが、その矛盾は次のように考えています。
まず、イラク・イスラム革命最高評議会は、イランのイスラム革命に影響を受け、イラクで同様のイスラム革命を成し遂げたいと考えている勢力です。
しかし、在イランのイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)は、イランに亡命し、北部クルド人自治区に拠点を持っているように、南部シーア派のなかに居場所がない勢力です。
この意味では、シーア派全体に対する影響力は限定的だと見ることができます。
イスラム教シーア派聖地ナジャフのイスラム法学者グループは、シーア派信仰者に強い影響力を持っています。
シーア派は、スンニ派以上に宗教指導者の権威を認める考え方を持っています。
「読売新聞」は、「法学者グループが同政権から脅されてやむなくファトワを発出した可能性も捨て切れない」とも書いていますが、ナジャフが米英侵略軍の囲まれている状況を考えれば、フセイン政権から恫喝が有効だとは考えられません。「読売新聞」がまとめているように、「弾圧に反発すると同時に、「異教徒による侵略」も受け入れられないというのが大方の法学者の判断と見られる」というのが妥当だと思います。