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(回答先: 首都侵攻へ 米英、まもなく共和国防衛隊と地上戦asahi.com 投稿者 M 日時 2003 年 3 月 25 日 14:07:11)
首都侵攻を目指す米英軍はイラク時間の24日夜、バグダッド南約80キロのカルバラ周辺で、首都周辺の防衛にあたる精鋭部隊「共和国防衛隊」との本格的な地上戦に突入する前哨戦として、上空から激しい攻撃を加えた。ブレア英首相は、カルバラ周辺で間もなく地上戦が始まるとの見通しを示した。米NBCテレビによると、現地時間の25日午後(日本時間同夜)にも攻撃が始まる。一方、バグダッドでも大規模な空爆が行われ、イラク空軍ビルなどが破壊された。クルド人自治区に近い北部では空爆により多数の死傷者が出ている模様。南部ではイラク側の反撃がなお続いている。
米英軍は24日夜、首都侵攻に向け、精鋭の「メディナ機甲師団」などカルバラ周辺に展開する共和国防衛隊へ上空から激しい攻撃を加えた。爆撃機やアパッチ型攻撃ヘリコプターで攻撃してメディナ機甲師団の戦力をそぐことを狙っているが、同師団も対空砲などで激しく応戦した。
同日に国防総省で記者会見した統合参謀本部のマクリスタル作戦副部長は、アパッチ1機が撃墜されながらも「メディナ機甲師団はこの24時間で大幅に弱体化している」と指摘。上空からの攻撃の成果を強調した。AP通信によると、イラク軍の戦車10両前後を破壊したという。
ブレア英首相は同日午後、同国議会で「間もなく重要な局面を迎える」と語り、バグダッドへの侵攻が近づいていることを明らかにした。
また、NBCテレビが米東部時間24日夜(日本時間25日午前)、米国防総省高官の話として報じたところでは、米陸軍第3歩兵師団がイラク時間25日午後にも、第101空挺師団の支援も受けながらカルバラ周辺のメディナ機甲師団を攻撃し、地上戦に突入する。同時に海兵隊第1遠征軍はバグダッド南方で共和国防衛隊の別の部隊を攻め、最終的にはメディナ機甲師団を挟み撃ちにする計画という。
一方、米英軍は24日夜もバグダッド周辺に大規模な空爆を行った。米主要メディアによると、空爆でイラク空軍ビルなどを破壊した。
南部ユーフラテス川の要衝ナーシリヤでは、米軍が同日、2本の橋の確保を目指してイラク軍に大規模な砲撃を加えた。しかし、イラクの民兵組織「サダム殉教者軍団」がゲリラ的に反撃、完全制圧には至っていない。
ペルシャ湾に面した石油積み出し基地ファオや南部の主要都市バスラなどでも、散発的な交戦が続いている。クルド人自治区に近い北部キルクークでも集中的な空爆が続き、多数の死傷者が出ている模様だ。
マクリスタル作戦副部長によると、これまでの米英軍の出撃回数は千回を超えた。また、アフガニスタンでの対テロ戦にも投入された無人攻撃機プレデターを投入した。
一方、イラクのアジズ副首相は同日夜の記者会見で、「フセイン大統領以下、指導部は全員健在であり、全軍を指揮している」と語り、同軍の指揮系統が失われているとの米英軍の指摘を真っ向から否定した。
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<メディナ機甲師団> イラクの精鋭部隊で、首都周辺の防衛にあたる共和国防衛隊(7万〜10万人)を構成する6〜7師団の一つ。共和国防衛隊は80年代のイラン・イラク戦争末期に飛躍的に装備が改善され、旧ソ連製のT72戦車などで装備した機甲師団と、機械化歩兵師団に分かれている。訓練の度合いやフセイン大統領への忠誠心も、正規軍より高いとされる。メディナ機甲師団は90年のクウェート侵攻の主力になり、翌年の湾岸戦争でも多国籍軍と戦った。
(03/25 12:44)