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(回答先: 3/22 Strike on Iraq 観戦記 軍事研究3月号の特集 イラク地上戦の軍事予測 より 投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 23 日 00:33:56)
Ddogさん、こんばんわ。
>あっしらさん、もしこの記事を読んだのであるなら、米国の中国重視政策は難しいの
>ではないか?
>特に第二次湾岸戦争は、第一次湾岸戦争のように、短期完封勝利であったなら、今後
>米国の朝鮮政策及び、中国政策に大きな影響を及ぼす。ネオコンの中国重視政策はあ
>りえないという阿修羅板上Ddog説の補強となろう。あっしらさんの米国の中国重
>視政策説は揺らぐかもしれません。
「ウォールストリートジャーナルに、今後安全保障常任理事国には、フランスを外し、日本を加えるべきだという記事が出たことだ。現実性に乏しいが注目すべき記事である」とのことですが、今回のイラク侵略戦争を支持している国のなかでなんからのかたちで大国といえるのは日本だけです。
(イラク攻撃を止められるのは日本だけかもという趣旨を書いたくらいの“経済大国”です。英国よりも日本のほうが大国とも言えるでしょう)
続くのは、イタリア・スペイン・オランダ・デンマークですが、どれも大国とはいえません。
記事自体は読んでいませんが、WSJの記者は、フランス叩きとしてそのような非現実的な提案をし、じゃあ代わりにどこがと考え、米英を支持しているいちばんの大国は?と考え日本を出しただけだと推測しています。
WSJの記者が気が利く人であれば、ここで日本をおだてておけば“戦費負担”もスムーズに拠出してくれるだろうと考えたかもしれません。
米国のフランス叩きにも、ある種の意図を感じます。
確かに、フランスがイラク攻撃反対で目立っていますが、安保理をずっと見守り、報道も追っかけてきたものとしては、フランスの主張が突出しているわけではありません。
ドイツは常任理事国ではないと理由で除外できますが、中国は一歩引いていますが、ロシアはフランスと変わらないスタンスで臨んでいます。
フランスを反米ということで叩くのなら、ロシアやドイツそして中国も一緒に叩けばいいものを、フランスに絞ってそれを行っています。
もちろん、第二次世界大戦の実質的敗戦国であるフランスが、誰のおかげで今なお大国面できるのかという思いがそのような動きにベースにあることは否定できないと思っています。しかし、それなら、ドイツに対して「あれだけ酷いことをして米兵も数多く殺したドイツを戦後支援してやったのは誰が」とか、ロシアに対しても「武器貸与で面倒を見たことを忘れたのか」とか、中国に対しても、「日本よりも多くの貿易赤字を計上して物を買ってやってるじゃないか」と言えます。
このようなことから、米国のフランス叩きは、英国の次に何でも言える関係だと思っているからこそ行われていて、フランス政府もそれを承知しているのではないかと思っています。
(ドイツ・ロシア・中国だと、本当の反独・反露・反中につながりかねないという配慮です)
米国の世界展開力が維持できない時代が到来するのは、これまでいろいろ書いてきたように避けられないものだと思っています。
そのような事態を補完するのは、開放的な地域ブロックの連合というかたちだと予測しています。
アジアは一つの地域ブロックになるはずです。そのとき、アジアブロックの政治(軍事)的盟主は、日本か中国かしか選択肢がないと思っています。(ロシアはこのまま推移すればアジアよりも欧州を志向するでしょう)
私は、その場合、選択されるのは中国だと主張しています。
その理由として、中国と日本の潜在経済成長力比較・アジア経済における中国人ネットワーク・核ICBN保有・アジア史における日中の比較をあげます。
そして、もう一つ重要な側面は、日本政府と中国政府の政治的対応力の差です。
「議論」ボードに書き込んだものの部分再掲ですが、それを次のように考えています。
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日本政府とりわけ外務省は、米国から恫喝どころかきちんと納得できる説明がなくても、米国政権の政策を支持するところまで堕ちています。
その代わりに米国政権は、日本の顔を立てて、戦後復興に協力する国とわざわざ別枠にして支持国リストに載せる配慮をしました。
そして、日本国民を米国支持やむなしに誘導するために、北朝鮮を使って危機を演出してあげたりもしています。(日本政府最上層部もそれを知っているはずです)
米国にとって日本は、同盟国でも友人関係でもなく、ただのたかり先です。
現状の言葉遣いとは違って、日本よりも、フランス・ドイツ・ロシア・中国のほうが同盟国ないし友人関係だと思っているはずです。
議論だけでも、きちんと対等な関係で行い、納得できないことは納得できないと主張しない相手を、言う事をきくからといって信頼すると思うのは錯誤です。
(その意味では、たぶん、日本よりも北朝鮮のほうが信頼されていると思いますよ。大量破壊兵器云々を持たせたくないと考えていても、北朝鮮が持ちたくなるのは米国政権も理解できるわけで、それを蜂起するという意思表示をしながら、まともに交渉を挑んでくる北朝鮮をそれなりに評価しているはずです)
昨日のイラク攻撃の事前通告も、日本よりも韓国が先で、連絡した人も格上(日本は国務副長官で韓国は副大統領)ですから、日本は韓国よりも信頼(評価)していないことを露骨に見せつけられたわけです。
(そのような情報が公表されることはわかっていることです)