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たけ(tk)さんの『イラクのパレスチナ化について』( http://www.asyura.com/0304/war26/msg/126.html )へのレスです。
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たけ(tk)さん、こんばんわ。
イラクに焦点が当たったことでアフガニスタンは終わったことのように受け止められていますが、「アフガニスタン戦争」も継続中です。
「イラク戦争」も、いったん占領支配して親米武装勢力(新国軍)を育成することが第一ステップで、“新国軍”を北部同盟のように利用しながら抵抗勢力を排除していくかたちを目ざしています。
マスード将軍謀殺がないので、この目論見がうまくいくかどうかが大きな分かれ目になります。米国政権は、マスード将軍謀殺に代わるものとしてイラク国民とりわけ国軍兵士の世俗主義に期待しているはずです。
米国政権は、「対テロ戦争」(「対イスラム戦争」)を短期で終結させる気もできるつもりもありません。
9・11後にブッシュ大統領が語った「対テロの戦いは10年を超える長期の戦いになる」というのは本音です。
ブッシュ政権は、長期戦をできるだけ地元民同士が戦うかたちにしたいと考えています。
言わば、「対イスラム戦争」をムスリム同士の戦いで遂行するえげつない戦術です。
(自国兵士の犠牲増加は反戦ムードを高めます。また、直接の軍事行動を長期にわたって続ければ戦費も膨大なものになり、それに押し潰されることになります)
>ネオコンはイラクの復興を望んでいるのだろうか? イラクが復興して強国になるこ
>とを最も恐れているのではなかったか?
イラクを中東支配の道具に使うことは考えているはずです。
そのために、イラクを含めて、いったんは中東全域をぐちゃぐちゃにします。
中東のハートランドという地理的特性と長年のバース党統治で世俗主義が浸透していることが、イラクを最初の標的にした最大の理由であり、長期的には中東支配の道具にする理由です。
イラクが親米=欧米的近代主義に変われば、その政権に中東全域のお目付け役を期待するかもしれません。
(世界経済支配層は、直接支配の愚を十二分に理解していますから、代理支配を追求します)
>ネオコンは中東地域の秩序を望んでいるだろうか?
望んでいます。彼らは破壊主義者ではありません。
新しい秩序を確立するために破壊しているのです。
>ブッシュ大統領はテロの再発を恐れているのだろうか? むしろ内心ではテロの再発
>を望んでいるのでは無かろうか? (だって、テロとの戦争が出来なくなるじゃん)。
意図しないテロはイヤでしょうが、自分が犠牲になるのではなければそれほど気にしないでしょう。
意図しないテロが起きない場合は、「だって、テロとの戦争が出来なくなるじゃん」と考えて意図したテロを起こすでしょう。
>米国の覇権に仏独露との関係修復が必要なのだろうか?
ネオコンは米国の覇権をめざしているわけではありません。
新しい秩序の「世界帝国」をめざして「対テロ戦争」を行っています。
そのためであれば、米国という国家がずたずたになってもいいと考えています。
(このあたりは、北朝鮮のキム体制を崩壊させるためであれば、日本がずたずたになっていもいいと考えている「救う会」の連中と同じです)
「世界帝国」のためには、仏独露中との関係修復が必要です。
国際法も理解せず利用されるに任している日本との関係は、どうでもいい、考慮するに値するものではないと思っているはずです。
(冷静に考えれば、日本のような対応をしている国家を信頼できないと思うのは当然です。利用価値がある間だけ、利用する対象です)
>思うに、アメリカはイラクの復興には興味もないし、能力もないし、意思も無い。
>とすれば、原油基地やバグダッドの近くなどの戦略拠点に、軍事基地兼ビジネスのた
>めの「入植地」を確保して、そこを守ることに専念するのでは無かろうか。
>入植地やその外の地域で「テロ」が起これば「テロとの戦争」を継続することができる。
初期段階はご指摘の構図になると予測しています。
ただし、目立つ「入植地」というえげつないかたちにはしません。
(実質は同じですが...)