現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件4 > 199.html ★阿修羅♪ |
|
2006年度開港予定の静岡空港(静岡県島田市など)について、県は5月中旬からレーザーを使ったハイテク航空測量を始めることを決めた。空港予定地では、建設に反対する一部地権者との交渉が難航し、県は土地収用法による強制収用の準備も進める。だが、ハイテク測量なら、反対派住民の土地に全く足を踏み入れないため、測量をめぐり、衝突や混乱が起こる恐れもない。背景には「住民との衝突場面は極力避けたい」という行政の苦しい舞台裏がうかがえる。
測量を行うコンサルタント会社「アジア航測」(東京都新宿区)によると、レーザー計測システムは98年ごろから実用化された。飛行機から1秒当たり約3万3000発のレーザーを地表に照射し、反射の時間差を測定する。GPS(全地球測位システム)なども用いるため、誤差は水平方向で数センチ、高さでも15センチ以内に収まり、土地の傾斜や樹木などの詳細な計測も可能だ。「3回の飛行で作業は終了し、現地に入る必要はない」(同社)という。
測量を行うのは、飛行機の発着ルートにあたる空港周辺部。県は、周辺部では、滑走路や管制塔などの空港本体部に比べ、厳密な測量結果を求められないことに注目。住民との衝突も起こらないうえ、地上測量に比べ半分以下の1カ月程度の短期間で終わるという利点もある。
土地収用法は、国が対象地での「事業認定」を告示した後は、反対地権者の土地に強制立ち入りして測量などの調査をする権限を認めている。このため、反対運動が起こりがちな空港建設などでは、告示後に測量が行われてきた。
同空港は島田市と榛原町にまたがる第3種空港で総事業費は約1900億円。全体の2%にあたる約7ヘクタールの土地を持つ地権者4世帯との買収交渉が難航しており、県は交渉が不調に終わった場合は、国に「事業認定申請」をする方針。県の岩崎富夫・空港推進室長は「土地に直接入って測量した方が正確だが、激しい衝突場面がメディアに繰り返し流されるのは行政にとって大きなマイナスになる」と話している。
同空港では、建設許可が下りた96年には「空港はいらない静岡県民の会」(島野房巳共同代表)が発足。現在約600人の会員がおり、01年6月には、空港建設を住民投票で決める条例制定を求めるなど、反対運動を展開してきた。同会の桜井建男事務局長は「地権者と十分な対話もしないうちから、抜け道を探して建設を急ぐやり方だ」と反発している。【北川仁士】
[毎日新聞5月9日] ( 2003-05-09-13:37 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030509k0000e040049000c.html
Mainichi INTERACTIVE
http://www.mainichi.co.jp/index.html
◆ 静岡空港 ◆
静岡県が島田市と榛原町の約190ヘクタールに建設を進める第3種空港。98年10月に滑走路(2500メートル)などの本体部工事に着手しており、06年春の開港を目指す。総事業費約1900億円。新千歳、福岡、熊本、長崎、鹿児島、那覇の国内6路線1日17便、国際線もバンコク、ホノルルなどアジアを中心に9路線週34便の就航を見込んでいる。滑走路の地下を東海道新幹線が走るユニークなものになる。
(Mainichi INTERACTIVE ことば)
★投稿者より
「通販生活」夏号の中村敦夫と市毛良枝の対談によると、静岡空港は茶畑を壊してつくるそうですが、そんなに必要に迫られているんでしょうか? 空港は必要ないけど大規模な公共事業が必要だとか?
通販生活から中村発言を一部転載
「静岡空港だって、空港をつくるなんて問題外のところなんですよ。両側に自衛隊の航空基地があって、自衛隊機が始終スクランブルだとか練習をやって、空いてる空域がないところですから」
「維持費はどうするのか知らないけど、飛行機は飛んでこないですよ。これは間違いないです。だから、僕は世界で一番安全な空港だと言っている(笑)」
静岡空港公式ホームページhttp://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-08/index.htm
静岡空港・建設中止の会
http://www.s-jichiroren.com/
空港はいらない静岡県民の会
http://kuukouno.hp.infoseek.co.jp/