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経済学には全くシロートですので、気が引けますが、一応、曲がりなりにも経済活動はしてますんで、雑談程度に喋るのは勝手かと思い、少し書いてみました。(この板には、ゲンタさんっていうエキセ...もとい、エグゼ.もいることだし。)
阿修羅掲示板、エンデの遺言、ゲゼル研究会、その他諸々のお陰で、通貨発行にカラクリがあるらしい、ということが、ようやくこの齢になって、分かってきたのですが、具体的に、通貨発行によるバランスシートは一体どうなっているのか、興味があり、考えてみましたが、よく理解できません。
最も単純に考えると、銀行が発行した通貨・カネAを、甲が借りて或る経済活動をし、富・財産Bを取得する。借りたカネAはいずれ返済しなければならない。カネで返せない場合は、取得した富・財産Bでもって弁済しなければならない。そうすると、取得した富・財産Bは、元々、通貨発行銀行のものだった、ということになるのですかね?
少し複雑に考えて、銀行が更に発行したカネ2Aを、乙が借りて、そのうちAで甲から富・財産Bを買い、甲はAを銀行に返済する。すると、銀行、甲、乙はそれぞれAづつのカネを手にしていることになる。世間にある富・財産はBだけ。乙はいずれ2Aを返済しなければならない。
そんな風にシロートが通貨発行によるバランスシートを考えてみると、発行した通貨の総額と世の中にある換金しうる富・財産がすべてバランスするとすると、世の中の富・財産つまり地球まるごとが、実は通貨発行銀行のもの、ということになるのですかね?
そうだとすると、まるで、通貨発行した者の独り勝ちですから、おテントさまはそんなベラボーなこと許すわけがネーンで、勿論、そんなことはないですよね?
また、そんなことは有ってたまるわけがないから、銀行は、回収したカネAのうち、自己のための必要最小限の経費分だけ、例えばA/1000位、を残し、他のA999/1000は、自主廃棄しているハズだ、などとチョー善意に考えている今日この頃でした。
そんな或る日、「シニョレッジ」(Siniorage)っていう言葉を知ったんですが(「エコマネーはマネーを駆逐する」加藤敏春著)、そこには、「貨幣の印刷発行経費は100ドルにつき3セントだから、99ドル97セントが通貨当局の収益となる」(この著者なかなかよさそうなこと言ってますが、「通貨当局」というあいまいな言い方をしているところがちょっと気になります。)これを「シニョレッジ」というと書いてあります。この言葉、インターネットで検索してみると結構出てきて、あって当然、というような概念で使われているんですよね。
これみると、まじめに自主廃棄している様子もないんで、やっぱり、世の中の富・財産、地球まるごとが、実は通貨発行銀行のもの、ということになるんですかね... トホホ...
追伸 別に、ゲゼルその他地域通貨の類のこと良く知っているわけでもないし、正直言って、始め知ったときは、マイナス金利だなんってウザッタイこと言っているな、と思って、面倒なことは忘れようとしたんですが、昨今の戦争やらのことを考えると、結構真面目に考えて見る価値はあるのかな、思っている今日この頃です。