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(回答先: ネブライザー(噴霧器)の使用が、かえってSARS感染拡大に 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 01 日 12:26:29)
>SARSの治療法
>対症療法が主ですが、呼吸困難時には酸素吸入や人工呼吸器を用いた人工呼吸が行われます。
>肺の炎症には免疫学的反応が関与していると考えられ、ステロイド剤投与が有効であったとの
>報告があります。抗ウイルス剤であるリバビリン投与の有効性を示唆する所見もあります。
噴霧器の話ではないですが、リバビリンとステロイド関連情報です。
肝炎情報センターより
http://kaneninfo.tripod.co.jp/
リバビリンとインターフェロンの併用療法
◆リバビリンとは
リバビリン(Ribavirin)は20年以上前から使われている抗ウイルス剤です。リバビリンは一般名で、商品名はレベトール(REBETOL)といい、カプセル内服剤です。
以前、リバビリンはB型肝炎、C型肝炎の治療にも使われていましたが、肝機能をある程度改善できるものの、ウイルスの排除にはほとんど効果はありませんでした。
◆リバビリンとインターフェロンの併用療法
肝炎治療にリバビリンとインターフェロンを併用することで高い効果が発揮できることは欧米の医師によって発見され、それを受けて、大規模な治験も実施されました。その結果インターフェロン単独で効果をあげることができなかった患者もリバビリンとインターフェロンの併用療法によって治癒されるケースが増えてきました。
それによって、平成13年12月にわが国でもリバビリンとインターフェロンの併用療法が認可され、保険適用となりました。
◆リバビリンとインターフェロンの併用療法の効果
インターフェロンは肝炎ウイルスの遺伝子型によって効果が違います。2a(V型)に対しては30%以上と最も高い有効率を誇っていますが、1b(U型)に対してはわずか7〜8%程度の有効率しかありません。
日本では1b(U型)のC型肝炎ウイルスを持っている患者は全体の70%にものぼっています。このため日本におけるインターフェロンの有効率は決して高いものではありませんでした。
インターフェロンの効果はウイルスの遺伝子型だけでなく、ウイルスの量とも関係があります。ウイルスの量が多いほどインターフェロンの有効率が低くなります。
リバビリンとインターフェロンの併用療法はインターフェロンの効きにくい1b(U型)の患者にも有効ばかりでなく、ウイルス量の多さと関係なく、30%ほどの有効率をあげています。かりに初回投与で効果がなかった症例でも、再投与でまた20%近くの有効率を得ることができるとされています。
◆リバビリンとインターフェロンの併用療法の副作用
リバビリンとインターフェロンの併用療法の大きな問題は副作用です。通常よく見られる副作用は以下のようなものです。
溶血性貧血、倦怠感、疲れやすい、めまい、息切れ、動悸、頭痛、黄疸。重い血液成分の異常、発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(青あざ)や歯肉からの出血。抑うつ、憂うつ、呼吸困難、喀痰増加。 筋肉痛、関節痛。食欲不振、腹痛、吐き気、不眠、眠気、神経過敏、脱毛、発疹、かゆみ、手足のこわばり、体の痛み、眼痛、眼底出血、視力異常、蛋白尿。
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ステロイド
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◆ステロイド離脱療法とは何か
ステロイドは副腎皮質ホルモン剤で、体の免疫力を抑制する働きを持っています。
ステロイド離脱療法はステロイドのこうした免疫力への抑制力を利用した治療法です。
ウイルス肝炎の患者にステロイドを使用すると、免疫反応が抑えられ、生体の監視機構がゆるんでしまうため、肝臓に潜んでいたウイルスはいっせいに増殖を開始するようになります。ある時期に急にステロイドを中止すると、今まで抑えられていた免疫力が一気に活性化され、ウイルスに対して攻撃を始めるのです。結果としてウイルスが減少します。
◆ステロイド離脱療法の効果
ステロイド離脱療法をおこなうことによって、慢性肝炎になった人の20〜30%がウイルスを抑えることに成功します。
◆ステロイド離脱療法使用の条件
ステロイド離脱療法は患者の免疫力でウイルスのいる肝細胞を破壊する治療法なので、どんな患者でも行える治療法というわけではありません。特に、治療の負担に耐えられるだけの肝臓の予備能力が必要になります。
下記の場合はステロイド離脱療法が適応しません。
肝硬変
黄疸がある場合
AFP値が高い場合
GOTの方の値がGPTより大きい場合
トランスアミナーゼの再上昇が早すぎる場合
◆ステロイド剤の副作用
(1) 蛋白から糖の生成を促進したり、末梢での糖の利用を抑制したり、イン
スリン作用を阻害し糖尿を起こす。
(2) 蛋白の同化を抑制するため筋の萎縮や骨粗鬆症を起こす。
(3) 抗体の産生を抑制する等の免疫抑制作用。
(4) 脳下垂からのACTHの分泌を抑制するために副腎が萎縮するなど。
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おまけ:インターフェロンはお金がかかる(日本では近年、保険の適用制限撤廃らしい)
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インターフェロン療法
◆インターフェロンとは何か
インターフェロンはウイルスに感染した際、生体を守るために体内で作られる蛋白質の1種です。白血球やリンパ球などの免疫に関与している細胞から作られる物質で、ウイルスの増殖を抑える作用があります。
本来すべての脊椎動物は必要に応じて、インターフェロンを作り出すのですが、ウイルス肝炎の患者さんは、体内で作る量だけでは、肝炎を治すことができません。そのため人工的に作ったインターフェロンを、薬として体外から投与し、肝炎ウイルスに対抗できるだけのインターフェロンの量を補ってやるわけです。これをインターフェロン療法と言います。
また、他の動物もインターフェロンを作りますが、人間のウイルスを抑える力はありません。人間が作るインターフェロンでなければ、ウイルス肝炎の治療は出来ないのです。インターフェロンを薬剤として、工業的に生産するには、膨大な費用がかかるので、インターフェロン療法はお金がかかるのです。
◆インターフェロンの種類
インターフェロンにはαとβとγの3種類があり、治療ではαとβを使います。
◆インターフェロンの効果
インターフェロンは最も注目されている治療法で、ウイルスの増殖を抑える物質として、B型肝炎とC型肝炎の治療に使用されています。特にC型肝炎の治療では、B型肝炎よりも効果を発揮し、ウイルスの増殖を抑えるだけでなく、ウイルスを排除する働きもあります。
治療を行った人のうち、約40%はウイルスの排除に成功していますし、約50%はGPT値を正常値近くまで下げることができます。
C型肝炎ウイルスの場合、インターフェロンの効果はウイルス遺伝子の型や肝臓の病状が関係します。C型肝炎ウイルスは、遺伝子の型により、T、U、V、Wの4つに分けられ、その型により、インターフェロンの効き方が違います。
肝臓の病状については、病気が進行した状態よりも、軽い状態の方が、インターフェロンの効果がよいです。
◆インターフェロンの使用方法
インターフェロン療法は、B型肝炎では1ヶ月間、C型肝炎では最長6ヶ月間のインターフェロンの使用が認められています。
治療は初めは入院して行います。使用量や期間は、病状やインターフェロンの種類により違いますが、最初は毎日注射を行って集中的に使い、その後は回数を減らします。この方法がウイルスの排除に効果的です。
◆インターフェロンの副作用
初期: 発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、食欲不振、吐き気、眠気、精神不安定
1〜8週間後:食欲不振、嘔吐、体重減少、不眠、発疹、月経異常、眼痛(眼底出血)、胸痛、抑鬱
2ヶ月以降:呼吸困難、脱毛、甲状腺機能異常