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(回答先: 見事な水際作戦です。 投稿者 SARS忌避 日時 2003 年 4 月 26 日 17:09:20)
スペイン風邪
インフルエンザの大流行。
インフルエンザは、インフルエンザウィルスによって引き起こされる感染症。
古くから知られており、感染しやすいためパンデミー(世界的流行)を何度も引き起こした。
1918年3月頃、大戦の最中にあったアメリカ軍の兵営で発生したのが、通称スペイン風邪と呼ばれるパンデミーである。
発生するとすぐに、戦場で蔓延した。
人間同士の交流の密接さに深く関わり、しかも衛生状態の悪化、栄養状態の悪化で、激しい流行と被害を引き起こすため、戦場は格好の繁殖地といえた。
4月にフランス全土を覆い、まもなくスペインへと拡がる。
6月、欧州大陸から英国へと渡り猛威を振るった。このため、スペイン風邪という呼称が生まれた。
同じ頃、中国、インドでも発生。日本海軍での患者の出現もほぼ同じだった。
当時、医学界は細菌学が興隆し、病気のほとんどは細菌によって引き起こされるものと考えられていた。細菌よりずっと小さいために、当時観察することの出来なかったウィルスは、医学防疫陣にとって、全く未知のものといえた。
この結果、インフルエンザの蔓延を止めることが出来ず、治療の方法もわからないため、流行が収まるまでの間に全世界で2500万人が死亡した。大戦での戦死者を遙かに越え、戦線が維持できない事態も起こるなど深刻な事態を引き起こした。
日本での感染者は2500万人、死者38万人を出した。
インフルエンザウィルスは変化・進化が早く、新しいタイプがすぐに誕生するため、免疫効果が弱い。その上、交通機関の発達、ワクチンの不足、副作用による予防接種の制限など、現代でも大流行を起こす危険の高い病気である。
http://www.netlaputa.ne.jp/~kitsch/taisho/jikoh/spkaze.htm