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「食品の安全性損なわれない」厚労省研究班(毎日)
http://www.asyura.com/0304/health4/msg/168.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 4 月 11 日 19:52:11:

(回答先: 厚労省、体細胞クローン牛「安全」 農水省は出荷検討へ (朝日) 投稿者 小耳 日時 2003 年 4 月 11 日 19:49:35)

 体細胞クローン牛の食品としての安全性を検討していた厚生労働省の研究班は「クローン牛特有の要因によって食品としての安全性が損なわれることは考えがたい」との報告書をまとめた。同省は報告書の内容を7月に設立される内閣府の食品安全委員会に諮問し、安全性について最終判断する方針。主な先進国で体細胞クローン牛の流通を認めている国はない。これまで出荷自粛を求めてきた農水省も流通解禁の検討に入る。
 研究班は国内外の研究機関が作った体細胞クローン牛の成育状況や血液、繁殖機能などを一般牛と比較した結果、安全性が損なわれるとは考えられないと結論づけた。ただし、報告書の中で「新しい技術であることを踏まえ、慎重な配慮が必要」とも指摘している。

 体細胞クローン牛は、牛の未受精卵の細胞核を抜き取り、作りたい牛の体細胞の核を入れて、仮親に出産させる。98年、世界で初めて日本で誕生した。国内の研究機関でこれまでに300頭以上が生まれているが、死産率が高いなどの問題点が指摘されている。


 農水省は、これまで厚労省が研究中であることを理由にクローン牛の出荷自粛を求めてきた。農水省畜産技術課は「生産業者や流通業者、消費者の意見を踏まえて方針を決めたい」と話している。


 農水省は昨年8月に「乳や肉をラットなどに食べさせる動物実験の結果、一般の牛と差は認められなかった」と発表し、データを厚労省に提供していた。


【ことば】
 体細胞クローン牛  成長した牛の体細胞から、遺伝情報を含む核を取り出し、核を抜いた未受精卵に移植して雌牛の子宮に入れ、誕生した牛で、体細胞を提供した牛と同じ遺伝的形質を持つ。日本では98年に初の体細胞クローン牛が生まれた。しかし、死産や病死の率が高く、マウスや羊でも先天異常などが報告されている。受精卵の核を使い雄と雌両方の形質を受け継ぐ受精卵クローン牛は、すでに市場に流通している。
[毎日新聞4月11日] ( 2003-04-11-13:32 )

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