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(回答先: 金相場:7年ぶりに400ドル台突破も、ドル安で割安感−投資家 [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 28 日 16:57:43)
イラク戦争終結で一旦はオンス310ドル台まで下落した金価格が、足許ではまた370ドル近くまで急騰しているのが目立つ。UFJつばさ証券・金融市場調査部長の斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist,UFJ Tsubasa Securities Co.,Ltd.)は、「改めて、ペーパー・マネーへの不安が提示されていることを示唆している」と語る。
<ドルの為替リスクから、「絶対的な金」にシフト> 金への逃避を促す「ペーパー・マネー不安」には、一般に3つのカテゴリーがある。すなわち、@その典型的なケースが戦争不安、Aインフレ懸念、Bペーパー・マネーの代表であるドルの為替不安だ。今日の世界経済、特に主要国市場では、インフレ懸念は皆無と言っても良い。また、戦争懸念も、イラク戦争が早期に収拾したこともあって一段落した。そうなると、この3つのカテゴリーのなかで、「今日の金価格急騰をもたらす不安は、ドルの為替リスクが大きくなっていること」と考えられる。ドルの為替不安では、石油をはじめとして世界の商取引の多くがドル建てでなされているが、そのドルが下落するリスクが大きい場合、ドルがキー・カレンシー(基軸通貨)だけに、「特定のローカル通貨にシフトするよりも、絶対的な金にシフトすることがある」と言う。
<2001年春以降、金上昇幅とドル下落幅は共に約40%> 実際、金価格は直近のボトムを付けた2001年春からここまで40%強上昇しているが、「ドルの対ユーロ相場も、ほぼ同じ時期に約40%下落している」と言う。そして最近では米国のスノー財務長官からドルの下落を容認したり、むしろドル高政策を放棄したと思われる発言も見られ、そのなかでドルが顕著な下げを見せている。「このドル不安の一部が、金に駆け込む結果となっている」