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(回答先: りそなHD:公的資金再投入を申請へ 額は1兆円規模に - 毎日新聞 投稿者 ましまし 日時 2003 年 5 月 17 日 00:36:01)
りそなホールディングスが、預金保険法102条に基づく公的資金の初の投入を受けることになったのは、実体は旧大和銀行、旧あさひ銀行をはじめ、体力が疲弊した銀行が集合した「弱者連合」だったためだ。りそなは各地域に密着しながら個人や中小企業取引を重視する国内初の「スーパーリージョナル銀行(巨大地域銀行)」を目指した。だが、金融再生プログラムで資産を厳しく見た結果、過小資本が表面化した。
りそなは、03年3月期、みずほフィナンシャルグループなど4大金融グループと同様、資本増強を模索。3月末には取引先に対して、総額1200億円の増資を行った。しかし、不良債権処理の上積み、保有株価の下落などで資本比率が急低下。自己資本低下の直接の引き金は、金融庁の方針を受けて監査法人が繰り延べ税金資産の算定厳格化を行った結果、りそな銀行の資本不足が決定的となった。
りそなの前身の一つ、旧大和銀行は、関西を地盤とし、かつては都銀唯一の信託業務併営行として収益をあげていた。だが、同じ関西が地盤の旧住友銀行、旧三和銀行の攻勢を受け営業基盤を侵食されつづけた。95年には、米国債の不正売買にからむ事件をニューヨーク支店の担当者が起こし、1100億円の損失を被った上、米国からの撤退を命じられ、大企業離れも目立った。
一方、旧あさひ銀行は当初、旧三和、旧東海(現在のUFJグループ)との3行経営統合に参加する予定だったが、「地域の金融機関を目指す当社とは経営理念が違う」として00年6月年に離脱。その後、株式市場で経営不安説が根強く流れ、01年9月にりそなグループへの参加を決めた。
もともと不良債権予備軍への融資が多かった上、最近の景気悪化で不良債権が一段と増加。グループ化した近畿大阪銀行も、破たんした旧なみはや銀行を引き受けるなどし、体力を疲弊。一部には、旧あさひ銀行の埼玉県の営業網で設立した埼玉りそな銀行が優良行のため、「東京三菱銀行に売却する」「資本増強をもう一度図るのでは」などの観測も飛んだが、万策尽き、公的資金の申請を決断したとみられる。
[毎日新聞5月17日] ( 2003-05-17-01:43 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20030517k0000m020163000c.html