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内閣府が16日発表した国民所得統計速報によると、2003年1―3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)は、物価変動を除いた実質で2002年10―12月期に比べ、0・006%増加(年率換算0・025%増加)と、事実上ゼロ成長になった。
プラス成長は5・四半期連続だが、伸び率は昨年10―12月期の0・5%を大きく下回り、景気の停滞感が強まった。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響など懸念材料も多く、先行きへの不透明感が増しそうだ。
同時に発表された昨年度の実質成長率は、前年度比1・6%増と2年ぶりにプラス成長を達成、政府見通しの0・9%を上回った。竹中経済財政・金融相は記者会見で「実体経済は予想より高く推移しているが、構造改革と同時にデフレへの対応を従来以上に行う必要がある」と述べた。
1―3月期を需要項目別にみると、民間最終消費支出(個人消費)は、0・3%増(昨年10―12月期0・0%増)と拡大、6・四半期連続で前期比プラスとなった。パソコン、携帯電話などの情報通信機器や衣服などが好調だった。
住宅投資は1・2%減、10―12月期に前期比3・0%増と好調だった設備投資は1・9%増と、4・四半期連続のプラスだったが、伸びは鈍化した。
国や地方自治体が緊縮財政を進めたことを背景に、公的固定資本形成(公共投資)は3・5%減となった。
この結果、成長率への内需の寄与度はプラス0・2%となった。
一方、これまで景気をけん引してきた輸出は、0・5%減(昨年10―12月期は4・5%増)と減速、5・四半期ぶりにマイナスとなった。輸入は1・4%増と伸びた。輸出から輸入を引いた外需の成長率に対する寄与度は、マイナス0・2となった。
物価の動向を総合的に示すGDPデフレーターは、前年同期比3・5%下落した。20・四半期連続の下落で、マイナス幅も過去最大の下落となった。物価変動の影響を含む名目GDPはマイナス0・6%で、デフレが日本経済に浸透している現状を裏付けた。(読売新聞)