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(回答先: 3月の鉱工業生産、2カ月連続マイナス [日本経済新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 30 日 17:51:52)
3月の鉱工業生産指数は、2月の落込み(前月比▲1.6%)の後にも関わらず前月比 ▲0.2%と予想外に悪化し、2ヵ月連続の減産となった。BNPパリバ証券会社・経済調査部エコノミストの村上尚己さん(Naoki Murakami/ Economist, BNP Paribas Securities(Japan) Ltd.)は、「4月の企業見通しも大幅 に下方修正され(4月の予測指数は前月比▲0.9%)、3か月連続の減産となる見通しである」と語る。
<情報通信機械・電子デバイスの生産見通しに悪化> まず、米経済の回復の遅れを背景とした、年明け以降の米国向け自動車輸出の落込みが、生産調整をもたらした。03年2月になって、有効求人倍率や残業時間など、他の製造業の生産関連指標にも悪化の兆しがみられているのと整合的である。 さらに、懸念されるのは、「4月の企業の生産見通しが大きく下方修正されていることである」。特に、1−3月までは改善傾向が続いていた、情報通信機械・電子デバイスの生産見通しに悪化がみられる。年明け以降、最終需要地である 米国経済の低迷で、乗用車輸出が落込み、これが国内生産の足をひっぱった。さらに米国経済の低迷が、生産基地であるアジア地域の生産に波及し、日本の情報通信・電子デバイス製品の生産調整につながり始めている可能性がある。国際的な分業体制の広がりを背景に、多くの情報通信関連製品は、@部品がアジア地域へ輸出され、A同地域で組み立てられ、B最終需要地である米国へ輸出される。
<米経済が回復に転じれば日本の生産も再び回復へ> 同社では7-9月から米経済が回復に向かうと想定しているため、輸出の調整はそれほど長引かず、03年夏場以降は再び改善が始まると考えている。だが、少なくとも4-6月については、輸出・生産の低迷は避けられないと見ている。もっとも、出荷が減少している乗用車部門にしても在庫の積み上がりはわずかで、製造業全体でみれば在庫指数は一貫して減少している。「強い在庫調整圧力が働いているわけではないため、米経済が回復に転じれば日本の生産も再び回復に転じる」と予想する。