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日本銀行は30日、政策委員会・金融政策決定会合を開き、量的金融緩和の目安である日銀当座預金残高の目標を5兆円上積みし、現行の「17―22兆円程度」から「「22―27兆円程度」とすることを全員一致で決めた。
また、目標にかかわらず潤沢な資金供給を行う方針も維持した。
東京市場で銀行株を中心に株価下落が加速しているほか、新型肺炎(SARS)の広がりなどで、国際的な経済情勢が不透明感を増していることから、一段と潤沢な資金を市場に供給し、金融システムの動揺などを抑える狙いがある。
日銀が当座預金目標を引き上げるのは、郵政公社の発足に伴う技術的な上積みを除けば、昨年10月30日以来、5か月ぶりとなる。
(2003/4/30/14:09 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030430i107.htm