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大手銀行の株価が歴史的な泥沼にはまりこんでいる。みずほフィナンシャルグループや三菱東京フィナンシャル・グループは23日も寄付から上場来安値を更新するなど、メガバンク株の下落が、東京株式市場の相場全体を押し下げている。株価下落は株式を大量に保有する銀行の経営自体を圧迫しており、負のスパイラルに歯止めがかからない状況だ。
「ここまで下がると、かえって驚きもなくなってくる」と、みずほグループの行員からは、あきらめの声も漏れる。
みずほの株価は23日、一時、50円額面換算で60円90銭まで値下がりし、上場来最安値を更新した。世界最大の銀行の株価が「市場の信頼を失った水準」とされる株価100円割れという事態が、事実上、1カ月以上続いている。
異常事態に見舞われているのはみずほだけではない。UFJホールディングスの株価も50円額面換算で100円前後が常態化。三井住友フィナンシャルグループや三菱東京FGも上場来最安値の更新を繰り返している。
いずれも「昨年度末に行った優先株による増資が、既存の普通株主に配当を支払う余裕を少なくする」(金融アナリスト)ことや、「銀行の連続赤字や期末にも回復しなかった株価に嫌気した株主が、損失を確定するために処理している」(中堅証券)などが原因。特別な不安材料が出なくても下落を続ける銀行株は、まさに底無し沼に落ちたような状況だ。
銀行株の下落は投資家心理を悪化させ、相場全体を押し下げている。14日には、平均株価は一時、7693円46銭まで落ち込んだ。買い手の不在が歴史的な安値水準を呼び、その安値が買い手をさらに市場から遠ざけるという状況だ。
また、株価下落は銀行経営の圧迫にもつながる。平成15年3月期決算で大手4行は、株価の下落による含み損の処理や売却損で2兆3000億円もの損失を被り、軒並み赤字決算だった。
16年3月期も株価の回復はおぼつかないうえ、不良債権比率半減という政府目標達成のため、不良債権処理も加速せざるをえない状況。「金融システムの信頼回復に全力を尽くす」(三木繁光・全銀協会長)との掛け声とは裏腹に、今期も綱渡りの経営を強いられそうだ。