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(回答先: 04/16 18:02 建設費全額の融資用意表明 ロシア政府保証条件に、日本 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 4 月 17 日 20:11:54)
04/18 16:12 パイプライン、中国に軍配 日本ルートは棚上げ ロ 外経65
【モスクワ18日共同=松島芳彦】ロシアのロシュコフ外務次官
(アジア太平洋担当)は十七日、共同通信との会見で、日本と中国
がルートをめぐり競合する東シベリアからの石油パイプライン建設
問題について、バイカル湖の北を通り中国東北部の大慶に至るルー
トを優先着工する方針を固めたことを明らかにした。五月初めにも
正式決定する。
バイカル湖の南を通る従来の中国ルートを修正、北周りで極東ナ
ホトカに至る日本提案のルートに一部重複させ、日本ルートの将来
の実現にも含みを残したが、事実上は中国に軍配が上がった。
次官は「中国ルートは採算性などの検討が日本案より進んでいる
。日本は何年間もわれわれの(パイプライン建設の)呼び掛けに反
応しなかった」と述べ「日本は遅れた」との認識を示した。
日本ルートは、韓国などアジア諸国への輸出に利用できるとして
小泉純一郎首相がことし一月の公式訪ロで打ち出した。対ロ関係に
深く関与した鈴木宗男衆議院議員の事件の影響で停滞した日ロ関係
を立て直す切り札だっただけに、日本は今後の対ロ経済戦略の根本
的な見直しを迫られる。
次官はパイプラインの起点となるバイカル湖西方のアンガルスク
の埋蔵量だけでは、日中両ルートの供給を満たせないと指摘。中国
ルート先行は「客観的な理由」に基づくと説明した。
一方で次官は、小泉政権の積極姿勢を歓迎。日本案のルート実現
には東シベリアの別の油田の開発が必要と語り、間接的に日本の参
入を促した。
日本ルートを優先的に建設するよう働き掛けるため、岡本巌・資
源エネルギー庁長官が二回訪ロ、ロシアの政府保証を条件に上限な
しの資金協力を申し出ていたが、次官は「政策で政府保証はしない
ことになっている」と難色を示した。
(了) 030418 1611
[2003-04-18-16:12]
04/18 16:10 中ロの戦略協調崩せず 厳しい選択迫られる日本 外経66
【モスクワ18日共同=太田清】シベリア・パイプライン建設計
画で、日本は建設費全額の五十億ドル(約六千億円)にも上る融資
の用意を表明するなど、懸命に日本向けルートを売り込んだが、「
兵器売買や経済協力で緊密化する」(日本政府筋)中ロ間の戦略的
協調関係を崩すことはできなかった。
今後、日本は計画参加を断念するか、不利な条件ながらロシアの
決定を受け入れるかの厳しい選択を迫られる。
パイプラインを分岐させ、日中双方に石油を供給する場合、合計
で日量百六十万バレルの石油が必要となるが、既に開発済みの西シ
ベリアの油田群にはその供給力はない。中国向けが優先されれば、
日本向け石油確保のために東シベリアでの新たな油田開発に取り組
むしか道はなくなる。
ルートがバイカル湖北を通ることになったことで、東シベリアの
開発対象地域が比較的近くなったとはいえ、同地域は内陸部で大部
分がツンドラ地帯。インフラも整備されておらず、開発には回収が
保証されない膨大な投資が必要だ。
また、既に多額の対外債務を抱えるロシアは日本の融資に対する
政府保証にも難色を示した。日本は今後、計画実現のため保証のな
いままに融資を迫られる場面も予想される。
いずれの意味でも、日本は大きなリスクを背負う。イラク戦争終
結で原油価格下落が予想される中、「そこまでして、ロシアの計画
に協力する意味はあるのか」(石油業界関係者)との声も強い。
(了) 030418 1609
[2003-04-18-16:10]
nifty共同通信24時間ニュース