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(回答先: [日経] 米「双子の赤字」警戒、ドルをヘッジ 投稿者 Ddog 日時 2003 年 4 月 17 日 01:24:42)
[QUICK] メリル機関投資家調査4月、リスク回避傾向が後退、現金比率低下
【NQNニューヨーク=渋谷淳】メリルリンチが15日、4月の機関投資
家調査
の結果を発表した。調査期間は3〜10日で、イラク戦争の早期終結に再
び市場の期待が広がり始めた時期にあたる。投資家のリスク回避傾向は
後退し、景気や収益の見通しが改善した。メリルのチーフ・インベスト
メント・ストラテジスト、デービッド・バウアーズ氏は「滞留していた
現金が動き出した」と指摘。イラク戦争の終結が近づく中で、その後も
投資家心理の「正常化」が続いていると話していた。
調査は314人のファンドマネジャーが対象。前回3月の調査が終わっ
た後にイラク戦争が始まった。開戦前に株式相場やドルが上昇、債券相
場は下落した。投資家の現金比率は3月の5.4%から今回4.6%に低下、
長期的な平均値の5%を下回っており、こうした投資家の動きを反映し
た。株式を割安とみる投資家の比率は46%と前月比5ポイント低下し
たが、割高とみる投資家の13%を大きく上回った。株式への資金移動が続く
余地は残っている。
ただ、バウアーズ氏は前回の調査結果を分析した当時から「戦術的な
株高」を予想。運用を考える際の期間が短期化しているため、今回の結
果を受けても「安定した上昇にはつながらない」とみている。同社は14
日に米国の推奨ポートフォリオに占める債券の比率を引き上げた。名目
国内総生産(GDP)の予想伸び率の低さなどを理由に、株価の先行き
に慎重な姿勢を変えていない。
メリルは今回、米国の経常収支と財政収支の赤字、いわゆる「双子の
赤字」に改めて焦点を当てた。今回の調査期間にドルは対ユーロで急速
に水準を戻したが、ドルを割高とみる投資家は3月の38%から53%に増
加。新たにドル資産のヘッジが必要か尋ねたところ、全体で約35%が「
ドル安に備えてヘッジしている」と答えた。「米国資産が海外の投資資
金を引きつける魅力を保てるか疑問視する投資家は多い」という。
地域別では、中国を含むアジアへの成長期待が急速に後退。とりわけ
アジアの投資家の間で中国の成長期待が鈍った。メリルは新型肺炎(重
症急性呼吸器症候群=SARS)が影響していると指摘。日本株への投
資姿勢も悪化している。