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WSJ-エネルギー株が有望、市場の注目が企業の基礎的諸条件に移行
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)兵士がサダム・フセインの肖像を爆破する光景がテレビ画面に映し出されたとしても、もはや、株式相場が100ポイントも急騰することはない。それに代わって、業績やその見通し、バリュエーションなど企業の細かな情報に市場が注目し、実際に株式相場を動かすようになる。ほとんどのセクターで、ほとんど毎日のように企業は芳しくない業績予想を示した。
しかし、企業が下方修正を戦争のせいにしたことや、毎日の戦況にくぎ付けになったことも手伝って、投資家の相場への反応は鈍かった。
暗い経営見通しが相次ぐなかで、市場の注目がファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に移るとエネルギー株が俄然、勢いを取り戻すことになる。調査会社エーレンクランツ・キング・ナッシュバウムによると、S&P500種株価指数の構成銘柄中のエネルギ―会社の1−3月期利益は、500種指数銘柄全体での7.2%増をはるかに上回り、前年同期比でおよそ3倍になる。また、指数全体からエネルギー銘柄を除くと7.1%の減益になるという。
年初来、市場のアナリストはエネルギー会社の1−3月期利益見通しを43%も引き上げてきた。ただ、こうしたアナリストによる強気見通しにも拘わらず、実際のエネルギー銘柄の株価は,実質的にはほぼ横ばいで推移している。
こうしたアナリストによる強気見通しにも拘わらず、実際のエネルギー銘柄の株価は,実質的には横ばいで推移している。ステート・ストリート・リサーチで中小のエネルギー銘柄に注目するダン・ライス氏は、「エネルギー銘柄については過去3ヶ月間ですべてが無視されてきた」という。
エネルギー会社の業績に展望があると見込まれる。エクソン・モービル(NYSE:XOM)など の大手や、中小エネルギー会社の利益は石油価格の上昇が主因となるからだ。原油価格は対イラク戦争が開始される前に、1バレル40ドル前後にまでに上昇。原油価格が現在の高水準を維持すると見る向きはほとんどいない。しかし、第一次湾岸戦争後と同様、原油価格がイラク戦争後に暴落するとの見通しを織り込んでいる。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物4月限の8日終値は、前日比0.40ドル安の28.61ドルと、依然として市場の予想水準をかなり上回っている。原油価格は1バレル20ドル台半ばが妥当であり、この水準を維持さえすればエネルギ―会社は市場のどのセクターより好業績を維持できる。アナリストによるエネルギー 会社の業績予想について投資家の支持が得られれば、エネルー株は急伸する可能性がある。
石油価格が下落するかどうかにも拘わらず、他社に比べ有望なエネルギー会社がある。石油・天然ガス大手のBP(NYSE:BP)だ。現在のBPの株価は、原油価格がおよそ11ドルだった98年末と同水準。AIMグローバル・エナジー・ファンドのロジャー・モーティマー氏は、原油価格が,今後、11ドル水準まで下げることはないというのが資家の共通した認識、という。
(4月9日付のHeard On The Streetより)