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(回答先: l [日経]来週の金融市場・「首都攻略」で神経質 日本の政策対応も注目 投稿者 Ddog 日時 2003 年 4 月 04 日 22:47:16)
[日経] 株、終戦に向け一歩前進も反応鈍く――SARSより深刻な需給
【NQN】4日の東京株式市場で日経平均株価は午後に入り上昇に転じ
た。きっかけは「米英軍がイラクの首都空港を制圧した」との報道だっ
た。まずアジア株が反応し、日本市場では先物が先導する形で上げ幅を
広げた。しかし、新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感
染拡大に悩む香港株式市場のハンセン指数ですら2%前後上昇している
のに対し、日経平均の上昇率は0.7%にとどまり、東京市場の上昇力の
乏しさを際立たせた。
朝方の急落で嫌なムードを作った大手銀行株が上昇に転じ、市場関係
者はひとまず安どした。業種別の東証株価指数(TOPIX)「銀行」
は1.19%上昇。全体の値動きを示すTOPIXも0.24%上げた。だが、
イラク戦争の終結に向けて一歩進んだともいえるニュースへの反応が鈍
いあたり、市場心理が好転したとは言い難い。ソニーは銀行株と同様、
朝方に年初来安値を更新したが、結局20円安と戻しきれずに終わった。
ホンダの80円安、キヤノンの30円安、NTTの5000円安といった主力優
良株は軟調ぶりが目立った。日本を代表する30銘柄で構成されたTOP
IXコア30は全体の上昇基調に逆らって1.66%下落している。
TOPIXの値からTOPIXコア30の値を引いた指数の差をみてみ
ると、3月17日の235ポイントを底に徐々に拡大、4日は255ポイン
トと昨年9
月以来の開きとなった。TOPIXに比べてTOPIXコア30の下げが
きついことを示す。市場関係者の多くは「主要30銘柄の下落は、企業に
よる厚生年金の代行返上に伴い主力株へ換金売りが出ている表れ」(新
光証券)と指摘する。新年度入りして、代行返上の売りはむしろ強まっ
ているとの見方は多い。東京市場の需給の悪化は深刻なままといえる。
日経平均株価は週初の水準より上昇し、週足のチャートでは陽線を描
いた。ただ、陽線の実体部分の長さ(週初と週末の差)は50円弱と、参
加者の気迷いを表す形状となった。仮にイラク戦争の終結が本格的に見
えてきて海外の株式相場が上昇基調に入っても、日本では市場心理が簡
単に上向くとはいいきれない。(下野和典)