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世界マネー/再び、リスク回避の傾向を強めているhttp://www.yen-dokki.com/
UFJつばさ証券・金融市場調査部長の斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist,UFJ Tsubasa Securities Co.,Ltd.)は、「世界のマネーが再び、リスク回避の傾向を強めている」と語る。相対的にリスクの高い株式や社債から国債にシフトが進み、為替は再びドルが嫌われ、ユーロ、円へのシフトが進み出した。
<リスク回避が進む「3つの背景」とは?> その背景として、次の3点を挙げる。(1)イラク戦争の「短期収束」期待がしぼみ、圧倒的な米国支配の秩序形成が疑問視されてきたこと、(2)戦争長期化で最も負担が大きくなるのが米国であること、(3)米国の強行戦略に対して、反米行動、テロリスクが高まっていること、など。「不安定な市場が長期間続いているなかで、投資家のリスクテイク余力が低下していることも重なっている」と言う。<国債投資のリスク軽減効果を招く「見方」> そうしたなかで、NYダウ、日経平均がともに8000レベルで低迷し、日本の10年国債利回りは「コストに見合わない」とされながらも0.7%を割り込んできた。他に行きようがない、という面もある。だが、「新日銀体制と政府の協調から、国債利回りが下げ過ぎも急上昇も回避される、との見方が国債投資のリスク(価格変動)軽減効果をもたらしている面もある」と見ている。
<為替、再びドルが嫌われユーロ、円へシフト> ドル・円相場も、投機筋が円買いポジションを巻き戻したにも関わらず、117円台までドル安・円高が進んだ。円買いには通貨当局の介入リスクがあるが、ドルの急落にでもならない限り、米国との協調介入には至らない、との見方が一般的になっている。日本による単独介入は、「特定の水準に誘導するものでなく、急激な相場変動(急激な円高)を抑制するスムージング・オペ」が基本とされる。そうなると、「大きく売られるリスクがあるドルよりも、ユーロや円の方が無難」ということになる。<期末後も、「危機感なき危機」が静かに進行している> なお、斎藤さんは期末3月が静かに通り過ぎて行ったものの、こう警鐘を鳴らす。「政府の『3月危機は起こさない』が形の上では実現したように見えるが、株価水準に見られるよう、危機感なき危機が静かに進行している」。日経平均は3月末で7972円、3月中の平均で8170円となったが、どちらにしても企業の決算には大きな負担となる水準だ。