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(回答先: 手詰まりの各国中央銀行の金融政策 笹山登生の掲示板 より 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 12 日 18:26:05)
10日ほど前の「BBCニュース」に主演したOECDチーフエコノミストのコティ氏は、「低金利がディスインフレを実現する」と説明していた。
コティ氏の低金利が物価上昇を抑え込むという考えは、一般的に受け入れられている経済理論とは逆である。
なぜか、「インフレを抑えるためには金利を上げ、デフレを解消する為には金利を下げる」というのが正統派経済学の“模範回答”である。
貨幣現象論的にデフレを解消する方策は、「金利を上昇させ、通貨流通量を増加させる」というものである。
金利低下は、企業の収益を高め“債務家計”の消費余力を高めるが、総需要が低迷している状況では、“債権家計”の利息収入を減少させることで総需要をさらに減少させ、企業も収益余白を得ることで商品価格を下げることが可能になるので、物価下落につながる。
金利が上昇すれば、企業はその負担を商品価格に転嫁しなければ収益が減少する。
このとき、通貨流通量が増加しなければ、企業総体の平均的収益は否応なく減少する。
同じ供給量で通貨流通量が増加すれば、供給する商品の価格を上げることができる。
「デフレ不況」の解消にとって最大の難問は、金利ではなく、通貨流通量の増加をいかにして実現するかである。(この間の日本を見ればわかるように、通貨発行量を増加させることはできる)
物価が上昇すれば、金利を上昇させない限り、自動的に実質金利が低下することになる。
金利と物価の関係という基本的な経済理論でさえウソとデタラメがまかり通っているのだから、大笑いするしかない。
世界の“正統派”経済学者は、OECDチーフエコノミストのコティ氏に発言の趣旨とそうなる論理の説明を受けるべきである。
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※ 参照書き込み
『【経済学理論の虚妄】「金利引き下げ」や「金融緩和」で“デフレ”を阻止することはできない』
( http://www.asyura.com/2002/hasan15/msg/1095.html )
『金利と物価の関係 《日銀政策会議に見られる根源的な誤り》 』
( http://www.asyura.com/2002/hasan9/msg/789.html )
『【大間違いの経済理論】 “超低金利政策”はデフレを悪化させる 《金利引き上げがインフレを誘発し「デフレ不況」から脱却するための一つ方法》 』
( http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/302.html )
『【経済学者のトンデモ理論】 利子率と物価変動の関係 《その2》 − 政策課題の二つの実現方法添付 − 』
( http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/240.html )
『【経済学者のトンデモ理論】 デフレーション・インフレーションそして通貨 《その5》』
( http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/189.html )