現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産25 > 1097.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 生保予定利率下げ、下限を法案で明記せず…金融庁方針 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 10 日 16:24:19)
金融庁がいよいよ生保の予定利率引き下げ法案づくりに本格的に着手したようですね。予定利率が下がれば、契約者は保険料の引き上げや保険金の減額など負担を強いられることになります。ところが、金融庁の「たたき台」によると、生保の経営責任や銀行の出資者責任は問わないと言うからまったくふざけているとしか思えません。
こんな法案を通す国会議員の方々は、選挙の当選を放棄しておられるのかな?
また法案を作成している金融庁の方々は、万事承知なんでしょう。
あなた方には選挙がないですからね。
せめて 山田方谷の「理財論」を一読いただき、再考、覚醒願いたいものです。
いま盟主と賢相とが誠によく此に省み、
一日超然として財利の外の卓立し、
出入盈縮(シュツニュウエイシュツ)は之を一二の有司に委し、
時に其の大数と会するに過ぎずして、
義理を明らかにして以て人心を正し、
浮華を芟(ニギワ)し、以て風俗を敦(アツ)くし、
貧賂(ドンロ)を禁じて以て官吏を清くし、
撫字(ブジ)を務めて以て民物を贍(ニギワ)し、
古道を尚(タット)び以て文教を興し、
士気を奮って以て武備を張れば、
綱紀是に於いてか整い、政令是に於いてか明らかに、
経国の大法は修まらざるなくして、財用の途もまた従って通ず。
英明特達の人に非ざるよりは、其れ孰(イヅ)れかよく之を誠にせん。
賢明な君主と、優秀な大臣が本気で過去の歴史に学び、この道理を吾が物として、大局観のもと、超然として目先の経済活動を俯瞰、把握する位置に立ち、収入と支出は、信頼の置ける一名ないし二名の役人に任せ、自分自身は根幹の数字だけを承知するだけに止めることとし、自ら行う事は物事の正しい道理をはっきりさせて、人々の心を正しく導き、浮ついた心を刈り取って、人情細やかに、かつ賄賂を禁止することで役人達の身辺を清潔にさせ、一般大衆には細々とした配慮をして、明るい希望を持たせ、古来からの道義を学び、学問・教育を盛んにするよう努力することである。
役人達のやる気を奮い起こさせ、軍備面の体制充実をはかる必要がある。そうなれば、国中に緊張感がみなぎり、国家の基本は正しくなり、法令も明確になる。国家の基本となる原理原則が隅々まで行き渡って、国家が安定しない筈がない。経済を隆盛にする方法も、自ずから発見される物である。
しかしこの任に当たる者は、先賢の明があり、リーダーシップにすぐれた大人物でなければならない。「誠」の一字を腹中におさめ、正直かつ身を捨てて 率先遂行しなければ、達成できるものではない。
「理財論」は現在日本国家の難局に当たり、時宜読むに値しますのでぜひ、ご一読ください。
山田方谷(ホウコク)は備中松山藩(いまの岡山県高梁市)の財政を建て直し、藩主・板倉勝静の名補佐役として全国に名前を馳せました。いまだにその功績は「財政の巨人」として、実務的な経世済民を実行した賢人として大きな業績があります。備中松山藩は俗に五万石といわれていましたが、実態は一万九千三百石で藩の借財が10万両もありました。今で云えば100億円になりますが、在任中の8年間で10万両を全額返済し、なおかつ蓄財10万両をつくった手腕は他を圧倒しています。明治新政府に大蔵省に懇請されましたが断り、教育者として一生を終えました。ちなみに二松学舎大學の創設者・三島中洲は方谷の一番弟子です。