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UBSウォーバーグ証券会社・経済調査部チーフエコノミストの白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, UBS Warburg (Japan) Ltd.)は今日のポイントとして、「予想以上に底堅い1−3月期の景気 」を挙げる。
<小幅ながら5四半期連続のプラス成長となる可能性も> 「1−3月期の国内景気は予想以上に底堅い」との見方を示す。引き続き、需要を牽引しているのは輸出である。1−3月期の成長率は、「当初予想の前期比−0.6%から0.0%程度まで 上ぶれる可能性が出てきた」と語る。場合によっては、小幅ながら5四半期連続のプラス 成長となる可能性もある、と言う。
<4−6月期、7−9月期はマイナス成長を想定だが・・・> 4−6月期以降については、米国内需(特に個人消費)のスローダウンから輸出 の伸び率が鈍化し、生産のピークアウトが生じるとともに、雇用市場にも再び下 押し圧力がかかるものと予想される。この結果、「4−6月期、7−9月期はマイ ナス成長を想定せざるを得ない」と見る。もっとも、「10−12月期には再び景気が 緩やかな回復を示す」ものとみている。米国景気リバウンド(イラク戦争の終結に よるマインドの改善)による輸出の伸び率回復、追加補正予算の導入、それらを 背景にした消費の下げ止まり、が主たる要因である。こうしたシナリオにおける 最大のリスクは、イラク戦争の長期化である。
<イラク戦長期化は、北アジアの地政学的リスクを低下させる> イラク戦争が長期化すれば、米国 景気の年内リバウンドは望みにくくなり、これが、アジア経済にも一定の波及効果をもたらすと考えられる。ただ、イラク戦争が長期化した場合には、北アジアにおける地政学的なリスクが低下するというプラス面もある。逆に言えば、「イラク戦争が短期間で終了した方が、より身近な地政学的リスクが高まるリスクに留意したい」と言う。