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(回答先: 米国市場・戦勝ムード リアルな戦況映像、市場心理を楽観に 投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 24 日 22:40:37)
米株8日続伸 首都バグダッド巡る戦況次第で上昇限定・原氏
【NQN】原頼信・りそなアセットマネジメント運用部長 きょう24日
の株式市場では、米国株が8日続伸した流れに乗って買いが優勢になる
だろう。日経平均株価は8300円程度まで上昇が見込める。
もっとも持続的な上昇につながるかどうかは今後の戦況次第だ。米国
株はイラク戦争の短期終結期待が支えになっている。だが前日23日ごろ
からイラク軍の根強い抵抗も報道されており、戦争が想定より長引く可
能性も出てきた。戦争の長期化は米国の消費心理を悪化させ、実体経済
に悪影響を及ぼしかねない。今回の戦争は国連決議なしに決行されてい
るだけに、戦争長期化が亀裂の深い政治問題に発展することも警戒され
る。イラクの首都バグダッドを巡る攻防戦の行方が終結までの期間を決
定付ける可能性が高く、注視する必要がある。
一方、政府・日銀には決算期末の株価対策を意識した動きも見られる
。与党は企業の長期保有株に限り時価会計の凍結を選択できる制度を提
案したが、導入は容易ではない。仮に実現しても投資家は企業の実態を
見極める姿勢を強めているため、逆に時価会計を採用しない企業は敬遠
される可能性がある。市場では株価対策への期待感は薄れている。
l 米株8日続伸 株高・債券安は欧米に比べ進まず・末沢氏
【NQN】末沢豪謙・大和証券SMBCチーフストラテジスト 前週末
にかけて米国市場で株高・債券安が加速した。日本でも同様の動きが予
想されるが、欧米に比べると株高・債券安は進まないと見ている。イラ
ク開戦までは外国人投資家による日本債券への買いが散見されたため、
週初は株式買い・債券売りが先行しそうだが、国内の機関投資家は3月
決算期末ということもあって、大きく持ち高を傾けにくい。開戦に向け
て株売り・債券買いの持ち高を膨らませた投資家は欧米に比べ少ないた
め、日本では米国市場ほど株高・債券安は進まないだろう。新発10年物
国債利回りは上昇しても0.80%程度と見ている。
イラク戦の状況は今週中にも大勢が判明しそうだ。株売り・債券買い
の持ち高解消の動きは前週末までに一巡したとみているが、地上軍が週
末までに首都バグダッドを包囲するようだと海外市場では一段と株高・
債券安が進むと考えられる。一方、米英軍の予想外の苦戦が報じられ、
長期化が見込まれるようだと再び株売り・債券買いの持ち高を膨らませ
る取引が増えそうだ。
日本では、今週末には市場の関心がイラク戦からデフレ克服に向けた
経済・財政政策に移りそうだ。2003年度予算が今週中にも成立する見通
しで、債券市場では補正予算を巡る議論に警戒感が強まることが考えら
れる。4月の統一地方選、9月の自民党総裁選挙を控え、支持率が低下
傾向の小泉純一郎内閣が従来の緊縮財政路線から景気重視路線に転換す
る可能性もあり、注意が必要だ。
l 米株8日続伸 戻り試すも上値重い・児玉氏 8300円台回復焦点
【NQN】児玉克彦・東洋証券ディーリング部理事部長 米国株相場の
8日続伸を受けた24日の日本株相場は戻りを試すものの、上値は重いと
みている。米英軍によるイラク攻撃が進展しており、20日まで続いた買
い戻し基調は継続しそうだ。しかし、米国株相場と比べると開戦前の空
売りの水準が低いほか、ひところに比べ弱まった感がある持ち合い解消
売りもまだ続くことが想定される。日経平均株価が8000円の節目を割り
込む前の3月上旬の水準である8300―8500円程度に回帰できるかが焦点
になりそうだ。
24日付の日本経済新聞朝刊は「与党が金融商品の時価会計について企
業が長期保有する株式に限って実施を一時凍結するよう、政府・日銀に
要請した」と報じた。なんとかして決算を乗り切ろうとする意図が透け
て見え、株式市場では前向きに評価されそうにない。外国人投資家は問
題の先送りと受け止める公算が大きいとみている。
l 米株8日続伸 ドル、やや買われすぎの印象・あおぞら銀の高野氏
【NQN】高野修次・あおぞら銀行金融市場部主任調査役 前週末にか
けて米国株式相場とドル相場が急上昇したが、ともにやや買われすぎだ
ったのではないか。イラクでの戦闘で米英側が有利なのは確かだが、す
んなりと事態が解決に向かうとは考えにくい。米国の楽観論は今週あた
りから修正を余儀なくされるとみている。
フセイン大統領が失脚するなど、戦況が米国有利に展開すればドルが
一段高となる可能性は否定できない。原油価格も落ち着きを取り戻して
おり、ドル買いへの不安も薄れつつある。しかし、イラク軍が無抵抗の
まま首都バグダッドを明け渡すとも思えない。戦争はなお波乱含みの展
開となりそうで、ドルの上値余地も限定的だろう。ドルの対円相場は1
ドル=121円台からは上値が重くなりそうだ。
l 米株8日続伸 株、当面は8300円から8500円のもみ合い・宗岡氏
【NQN】宗岡功二・HSBC証券株式部ヘッド・オブ・ドメスティッ
ク・セールス・トレーディング 対イラク武力行使に対する楽観論の広
がった米国株式市場では、21日までにダウ工業株30種平均が8日続伸と
なった。24日の東京株式市場でも米国株高を好感して、買い優勢の展開
となるだろう。上値メドは21日のシカゴ市場で日経平均先物6月物が付
けた高値の8445円程度。この水準は、チャート分析上で日経平均の13週
移動平均(20日時点で8453円37銭)と重なる。一方、下値は25日移動平
均(同8310円48銭)水準で支えられるだろう。3月決算期末に向け、株
価は13週移動平均と25日移動平均との間でもみ合う展開になるとみてい
る。市場で懸念されている「3月危機」は、ひとまず回避できそうだ。
もっとも、不良債権問題やデフレ進行に伴う景気低迷といった日本固
有の課題を抱える東京株式相場は、欧米株と同様の上昇軌道に乗るとは
考えにくい。イラク後は米朝関係の緊迫化といった事態も予想され、日
本には国際関係を巡る不安定要因もつきまとう。欧米株相場との比較で
言えば、日本株相場の出遅れ感が払しょくされるとは考えにくい。
以上クイック