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▼円相場/戦争プレミアム低下でも、ドルが劣勢になりやすい地合い不変
クレディ・スイス・ファ−スト・ボストン証券会社チ−フ・マクロ・ストラテジストの田中泰輔さん(Taisuke Tanaka/Chief Macro Strategist, Credit Suisse First Boston:CSFB)は、 「あらゆる市場はこれまで、戦争プレミアムを織り込んできた」と語る。端的には 株が売られ、債券は買われた。為替市場では、ドルが全般的に売られる 一方、対外債権国の(ないしは米国より対外投資ポジションが良好な)通貨、避難通貨、原油輸出国通貨などが買われた。
<市場動かす要因は再びファンダメンタルズへ移行> 「イラク戦争の開戦が間近に迫るなか、株式・債券・為替の各市場がにわか に動意づいているものの、それが主に戦争プレミアムの調整反応である ことは言うまでもない」と言う。先週後半から、既存ポジションの巻き戻しが 起こり、主要国で株価が急反発し、債券価格は急落、ドルは主要通貨に対 して上伸している。そして、「戦争プレミアムが弱まるにつれて、市場を動かす要因は再びファンダメンタルズにウエイトを移して行こう」と言う。
<「短期終結」でも、米経済は巡航速度の成長ペースまで> ただし、市場のコンセンサスである「短期終結」の場合でも、米経済は巡航 速度の成長ペースにどこまで近づけるかが焦点になる程度だろう。その点で、 ドルが円、ユーロ、スイスフランに対して劣勢になりやすい地合いがすぐに変 わることはなさそうだ、と言う。
<コモディティ通貨では、加ドルが最も優勢> ノルウエー・クローネは原油高のサポート部分が調整された上で、同国 ファンダメンタルズに即した落ち着きどころを模索する展開か。豪ドルなど コモディティ通貨は、世界経済が何とかサポートされる状況では、下値の 堅さを維持しよう。動きが激しく、不安定な要素の多いコモディティ通貨の なかにあって、「ファンダメンタルズ面で加ドルが最も優勢」と見ている。