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(回答先: Re: 【「イラク侵略戦争」のこれまで】 「ブッシュ−フセイン合作」の“戦争劇”は終わった − その2 − 投稿者 じゅん 日時 2003 年 4 月 12 日 13:00:56)
じゅんさん、こんにちわ。
>フセインとアメリカがグルらしいというのは、かなり頷ける話なのですが、それで
>は、ブッシュ政権があれほど国際社会の同意を得られそうもないような形(実際今で
>も同意は得られてはいませんが、これは結果論でしょうか)で開戦したのはなぜで
>しょうか。
>もしフセイン政権と共謀したのであれば、もう少しアメリカの姿勢に共感が得られる
>ような形にするのではないでしょうか?
このいきさつについては、− その2 −の最後に書こうと思っていたことですが、心身ともに疲れ切り放棄してしまいました。
結論は、国連だとか思惑が違う国家間の連合で「イラク侵略戦争」を戦えば、戦後処理もそれらの合議で進めざるを得なくなるから、はじめから米英連合で「イラク侵略戦争」を行ないたかったからですす。
安保理でイラク攻撃容認決議が採択されたかたちで、「イラク攻撃」に踏み切れば、フセイン政権の処遇から戦後の政治体制まで安保理が絡むことになります。
「イラク侵略戦争」は、イラク及び中東諸国に米英的価値観に基づく経済システムを確立させることが目的ですから、それ以外の価値観を基礎にした諸国に首を突っ込む権利を留保するのは得策ではなく目的阻害要因になると考えるはずです。
米英支配層は、昨年秋から3月上旬までの状況と推移で、安保理がイラク攻撃容認決議を採択するわけがないことはわかっていたはずです。
安保理でイラク攻撃容認決議が採択されるとしたら、安保理1441号決議をフセイン政権が受け入れなかったときです。
安保理主体や幅広い国際的支援を得て「イラク攻撃」をはじめたほうがいいと判断していたら、フセイン政権は1441号決議の受け入れを拒絶していたでしょう。
国際的に幅広い共感を得たほうがいいとは米英(世界)支配層も思っているはずですが、それは、イラクのみならず中東諸国に「民主化」と「近代化」を確立した時点で得られればいいと判断していると推察しています。
「民主化」と「近代化」は、日本の含めた先進諸国や多くの発展途上国の多数派が“是”とし“善”と考えているものですから、それを実現したら「アフガニスタン侵略戦争」から始まった「対イスラム戦争」は、正しかった素晴らしい偉業だったと評価されると妄想しているのではないでしょうか。
このようなことから、米英政権はフセイン政権と共謀して、昨年秋の安保理決議1441号決議をフセイン政権が受け入れ、査察団の査察業務にも協力したのではないかと見ています。
また、「イラク攻撃」の建前の大義名分であった“大量破壊兵器”保有問題ですが、ここまで見えてしまった後では、米英がことさら仕組まなくても、ひょっこりイラク側施設から証拠が出てくる可能性があります。
※ おかしな話ですが、米英(世界)支配層は、仏・独・露・中などイラク攻撃に反対した国家をまともな国家と評価し、日本やスペインそして東欧諸国・韓国・フィリピンなど支持した国家を愚かで信頼できない国家だと評価しているはずです。
米英(世界)支配層は、「イラク攻撃」が現在の国際法や国際道義に違反する軍事行動であることをきちんと承知しています。