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(回答先: Re: ジハードの非近代性よりゲリラ戦の現代性を 投稿者 たこ 日時 2003 年 4 月 03 日 18:29:25)
自己レスですが。ちょっと誤解を受けかねない表現があるので補正しておきます。
「イラクへの侵略」を前提としつつ、それに対抗する「ジハード」が犯罪視されかねないとする警鐘もわかります。同時に、これを近代の戦争法規を根拠に説くと、ラムズフェルドの所論に近くなりますが、これは、現代では、必ずしも説得力のあるものではないと考えております。もちろん、宗教的権威に基づいて、「ジハード」を命じる指導者の問題はこれとは別です。
××氏のご意見ですが、「結果に対する敗勢国側の宣伝の文句」はちょっと同意しかねますが、他の論旨には反論はありません。私の立場は、前のコメントに申し上げたように、「近代」の戦争法規に基づいて立論すべきでないとしております。米英の「違法」は、武力行使を開始したことで十分です。個々の戦闘行為を議論すると、「無差別殺傷」対「ゲリラ(非戦闘員による殺傷行為)」のように、グレーゾーンに触れざるを得なくなります。そして、「非戦闘員と戦闘員の区別」を強調すると、米英の宣伝そのものになります。「非戦闘員殺傷」への非難は、戦争法規に基づくのではなく、「人道」や「残虐行為の禁止」の方がよいと考えています(当然ながら、「戦闘員殺傷」にもあてはまります)。