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(回答先: Re: 社会循環説 投稿者 れい 日時 2003 年 4 月 02 日 14:12:43)
アメリカと欧州(ロシアを除く)は、富裕者の時代から武人の時代へ入りました。と書きましたが、まだ完全に時代が入れ替わっているわけではなく、時代の変わり目だと考えています。
(アメリカのエンロンなど一連の不祥事と双子の赤字復活、今回の戦争はその端緒の現れと見ています。)
多分10年のトレンドで移り変わっていき、それに伴い現在の『資本主義』も質が変わっていくことと思います。
ラビ.バトラー氏は現在の資本主義は2010年までに崩壊すると予測していますが、私は完全な崩壊にはさらに5〜10年先までかかるのではないかと見ています。
バトラー氏は日本が武人の時代に入るのは2050年と予測されていますが、現在のままだと欧米諸国に引っ張られる形で、もう少し早まることもあるかと考えています。
バトラー氏による日本の変遷についても記しておきます。
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<日本の変遷>
3〜9世紀=武人の時代
(武力を背景にした豪族支配→大和朝廷.天皇による独裁政治)
9世紀〜12世紀半ば=知識人の時代
(神道での聖職者や祭祀者.摂関政治による天皇のコントロール)
12世紀半ば〜16世紀半ば=富裕者の時代
(知識人の時代に誕生した荘園制度により、地主階級(守護地頭)が権力を握る。平氏.源氏.北条氏.足利氏の権力の源泉も富であった。)
16世紀半ば〜18世紀=武人の時代
(応仁の乱、戦国時代。織田信長の出現により武人の時代へ。徳川家が武人独裁を実現)
18世紀〜20世紀=知識人の時代
(江戸幕府の幕藩体制成立後は、老中など将軍側近の知識人的武人が権力の執行に当った)
1925年〜現在=富裕者の時代
(普通選挙法の公布により富裕者が力を持つようになった。第2次世界大戦を経た現在まで真の政治権力は富が握っている)
バトラー氏によれば、どの時代も変わり目には必ず混乱と戦争が起こり得るとしています。そして、どの時代でも変わり目の時期に一番辛い思いをするのは社会的弱者だとも言っています。
<<補足の補足>>
ラビ.バトラー氏
1943年インド生まれ。経済学者。テキサス州ダラス.サザン.メソジスト大学教授。