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米英軍のイラク侵攻の膠着化とともに、阿修羅でも、なかなかの論陣を張る論客が増えていますね。ざっとみたところ、「すみちゃん」「たこ」さん、「アフリカひきがえる」さん、「愚民党」さん、「猫人」さん、「YMさん」、「通りすがり」さん、「マルハナバチ」さん、「イラクウォー・ロシア・ウォッチャー」さんなどの投稿は、鋭いし面白い。(見逃した方はごめんなさい)。もちろん、常連、およびセミ常連のあっしらさん、D-dogさん、佐藤雅彦さん、木村愛二さん、ドメル将軍、書記長、wwさん(あまり、木村さんにかみつかないでね)らも、力作を投稿中です。
特に「愚民党」さんと「すみちゃん」(女性なのでしょうか)は面白い。日本人離れした思弁力を感じます。あっしらさんもそうですが。
農耕民族の日本人は、思考もむ「お茶漬け」のようにあっさりしており、「感情論(好きか嫌いか)」に若干の思考・思弁を付け足す程度の論客が大半です。これは、アマチュア中心のこの「阿修羅」サイトだけでなく、分析・論述が専門の(はずの)学者もそうです。アラブもの、軍事ものの本のレベルの低いこと。読むに値するのは広瀬隆、田中宇、副島隆彦、浜田和幸氏くらいでしょう。あとは、落合信彦といい勝負。税金で食っている国立大学の学者など何をやっているのやら。税金泥棒は役人だけではありません。
日本人は一般的に「敵の敵の敵は敵」といった発想、陰謀論的な「裏の裏の裏を読む」という思弁力が弱い。この点、すみちゃんや愚民党さんには、やや陰湿な感じも伴いますが、粘りつくようなスペキュレーションのダイナミズムがあり、日本人離れした印象です。こういう(若い)人が増えてくればね「世界動乱の時代」を日本も乗り切れるかも知れません。「すみちゃん」の「最終ターゲットは日本」と言う分析も、妄想には止まらない不気味さを感じます。日刊ゲンダイの浜田和幸氏の連載によると、胡錦涛も必死に米国の動向わ分析しているようですし、日本ももう少し力を入れて「ダア゛ブヤ・クレージー帝国」の分析をしないと、本当に「すみちゃん」の言う通りになるかも知れません。「愚民党」さんの「9.11以降の陰謀はポール・ウォルフォビッツがプロットを書いている」というのも鋭い指摘です。
さらに、どなたの指摘が忘れましたが、「イラク以外のもう1カ国が対米英開戦に踏み込めば---」という仮定も面白い。まあ、シリアかイランを想定しているのでしょうが、そうなると、たとえ米英軍がバグダッドを占拠できても、今度は米英軍が今のイラク軍の立場に陥る(まあ、制空権の有無は違いますが)−−というのは、まさに米国にとっては悪夢でしょう。はからずも、(レーニン主義でない)反米統一戦線ができるわけです。今後の展開によっては、あり得る話ですね。もっとも、こうなると、イスラエルも参戦してくるかも知れませんが。ただし、小生はイスラエルは米英と心中するつもりはない、と思っています。米英がどんなに苦境に立とうと、あるいは(イスラム連合軍に)完全殲滅させられようと、知らんふりをするのではないでしょうか。ダブヤ一派よりイスラエルの方がずっと狡猾なのは、歴史的背景の違いでしょう。
とはいっても、小生は別にイスラエルに同情しているわけではありません。哲学者の西谷修氏が最近、言い出していますが、欧米、特に欧州はやはり、「ホロコースト・コンプレックス」「アウシュビッツ・コンプレックス」が強過ぎるようです。このことは、イラク問題にも微妙な影を落としているようです。もっとも「アウシュビッツ・コンプレックス」が一番強いドイツが反戦を貫き、イスラエルがナチスばりに好戦的なのは、「歴史の皮肉」でしょうが。
米英軍の挫折、敗退はアフガンやパキスタン、パレスチナ、北朝鮮情勢にも大きな影響を与えるでしょう。やはり、ダブヤは「パント゜ラの箱」を開けて、地獄を見てしまったようですね。
ついでに、米国万歳・一辺倒のMr.Xさん(かっての「匿名希望」さん)の「間抜けぶり」にも一言。「首都バグダッドですら大した障害もなく、陥落することを世界中が目にし、米(単独)軍の力に世界はひれ伏す」なんて、ネオコンサバへのラブレターみたいなことを書いて、恥ずかしくないのかしら。こういう高級官僚がいっぱいいるから、「一見バカ。実際もバカ」という小泉某は判断を間違えるのです。猛省を。文句があるなら反論しなさい。もちろん、まだ、米英軍が敗退すると決まったわけではありませんがね。