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米英のイラク侵攻の分析を。28日現在です。
「米英の誤算」が早くもメディアをにぎわしています。まず、原則論から言えば、いくら米軍がIT化、軍事技術革命(MTRでしたっけ、MRTだったかな)による高度化を進めていても、もし、イラク人の「反米」が崩れなければ、結局、2700万人を皆殺ししないと、イラク侵攻は終わりませんが、まあ、これでは、ダブヤは、ヒトラーやスターリンをしのぐ虐殺者になってしまいます。どうも、米側のイラク人の心理の読み間違いはひどいもので、大量に出る筈の国外脱出難民も大したことないようです。さんざん、イラクにイチャモン、無理難題をふきかけて、イラクが何とかこれを遵守しようとしているのに、攻め込んだのですから、米英軍を歓迎するムードが出る方が”奇跡”というものでしょう。
また、米英軍のマクロ戦略の変更が早過ぎます。「衝撃と恐怖」とかいって、精密誘導兵器などで、心理的ショックを与えて、戦意喪失、反フセインへ持っていこう、としたのでしょうが、イラク国民が崩れず、ゲリラ戦的抵抗が強まったら、すぐ、ディジーカッターなどを投入しての大量無差別殺戮と、10万人以上の増派というのでは、戦略も何もあったものではありません。開戦1週間で、ベトナム戦争的泥沼化とは。
こういう急な戦略変更では、必ず、前線と参謀本部の対立、混乱が起きます。前線では、無差別殺戮をゃっているのに、参謀本部では、「市民は狙っていない。誤爆だ」と言い訳をする。そのギャップをマスメデイアに突かれ、さらに「前線が悪者化」し、前線の本部への反発が極限化する、というわけです。これもベトナム戦争と全く同じ。「ベトナムの悪夢」を避けるために、軍のIT化などを膨大な金をかけて進めてきた米軍ですが、”元の黙阿弥”になりそうです。チェイニー、ラムズフェルド、ウォルフォビッツらのリザインは遠くないでしょう。(とここまで入力したところ、恐竜にも例えられていたリチャード・パールの辞任のニュースを知りました。「発言者」という雑誌の4月号でどなたか書いててましたが、ダブヤ政権の首脳の人相の悪さは大変なもんですね。特に、バールとウォルフォビッツという2人のユダヤ人は、そもそも精神異常者みたいな顔です。ひょっとしてヒトラーのユダヤ虐殺もある程度、正しかったのかな、という気に一瞬なるほど、ユダヤ人のイメージダウンに、「顔の悪さ」も含め、”貢献”しています。モサドの諸君は一刻も早く、この2人を暗殺した方が、将来に禍根を残さないでしょう。)
ウォーラーステインが言うように、フセイン政権を仮に打倒できたとしても、その後のイラク統治体制の絵が描けていない米国は、「打倒の時点でイープン」なわけで、打倒に失敗すれば、ダブヤ、ブレア、アスナール、小泉、豪州、ひょっとしてムシャラフあたりの政権が逆にひっくり返るでしょう。ひょっとして、これが「イラク侵攻の本当の狙い」だとすれば、これはまたこれで、すごい「陰謀史観」となるでしょう。まあ、ダブヤだけは、その前にテキサス・ダラスあたりで、東部金融資本あたりが雇ったエージェントにアサシンされるでしょうが。(冗談でなく、この確率も除々にたかまっているように思いますょ。
そもそもクラウゼビッツの「戦争論」では「戦争は他の手段を以ってする政治の継続」とされており、今回のように、政治ネゴを一方的に途中で打ち切っての「開戦」は、開戦前に黒白をはっきりすべき交渉条件が残ったまま、戦時に持ち込まれているわけで、「極めて不純な要素の多い開戦」です。これでは、展開が不安定になるのは当然です。しかも、どんな戦争も「非対称の原理」(分り易くいうと、交戦相手のやることを制約できないし、完全には予測もできないと言う原則です)で進みますので、局面は常に予想を覆します。
テキサス・レンジャースのオーナーとテキサスの知事しかしたことのないダブヤに戦争の最高指導者役など「所詮、無理」で、そのブレーンも、パウエルを除いて、全員、実戦経験のない、デスクワーク・プランナーなのですから、大した作戦、戦略が出てこないのは、当然。
ラムズフェルドなんて、ドイツ移民の末裔だけに、「イギリス制圧」(バトル・オブ・ブリテン)を確約して失敗し、ヒトラーにうとまれたデブのゲーリング(ナチス政権の空軍相、戦争相)を彷彿とさせます。やはり、ニュルンベルグ裁判で、毒でも飲んで死ぬのかしら。