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(回答先: 【イラク侵略戦争のゆくえ】 南部地域の点も面も抑えられないままのバグダッド攻略は失敗する − 「反乱」は米英侵略側:1・イラク側:ゼロ − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 24 日 17:23:06)
あっしらさん。 こんばんわ。
(幸か不幸か、ブッシュ&ブレア政権は、「イラク侵略戦争」で大チョンボをしでかしたようです。
米国政権の戦争目標は、イラク親米政権を拠点として中東全域を「パレスチナ化」し、その混乱を収拾するかたちで中東全域を「近代化」することです。
(現在までの推移を見ている限り、イラクを占領支配することは絶望です。
反フセイン意識を持つ勢力までが反侵略軍でまとまってしまったイラクで戦争目的を達成することはできませんし、イラクで様々な勢力が割拠して武装闘争を繰り広げるという混乱化も期待できません。)
なるほど。 もう大チョンボしたというお考えですか。
私はどうも間違ったようです。
皆さん。 ごめんなさい。 だけど100%間違ったわけじゃないので、後ろも読んでね。
米国中枢の戦略家たちが、これほど傲慢、無知とは思っていませんでした。 だってあまりに基本的な知識すら欠けているみたいですからねえ。
(Re:もしかして米国中枢は大チョンボをしでかす?
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/298.html)
いろいろ考えたんですが、ショーウインドウ政策が、隣接するイランやサウジアラビアの不安定化に効果的で(ドミノ理論)あるという理屈はやはり変わらないと思いました。
ショーウインドウがうまく言った方が、イランやサウジの内乱誘発、不安定化に有効なはずです。
(Re:イラク占領政策の未来を覗く
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/607.html)
この投稿では、占領成功の条件として、
1. 民俗、金融システム、コーランに介入しないこと
2. 物質的に援助して民心をつかむこと
3. 非戦闘員の虐殺を最小限に留めること
を必要条件としました。 この考えも変わりません。
以前、中東大戦の見通しについて簡単に書きました(あまり読まれなかったみたいですが)。
(Re: 平成の日華事変になりませんか
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/377.html
この文章では、中東大戦が平成の日華事変に成長するという見通しを書きました。
以下は要部。
(日華事変と対イスラム戦争との歴史的アナロジーについて要旨を述べます。
第一に、国際法上、紛れもなく侵略だということです。
第二に、相手が非近代的だということです。 戦前は、茫漠たる大陸に軍閥割拠という状況であり、終結条件等が不明だったわけです。 今度も、イラク戦は近代的国家が相手ですから早期終結すると思いますが、その後はどうなるか。あっしらさんご指摘のような悲惨な状況になるかも。
(注: イラク戦争は早期終結と書いてますね。 まさかこん
な初期から「日華事変化」するなんて想像できませんでした。)
第三に、正規軍の戦いでは圧倒的優勢という点です。
第四に、兵站線が延びきっています。
第五に、相手が「抗米ゲリラ」化して「人民の海」の中に埋没して反撃活動を、小規模組織で行うという最悪の状況になりそうだという点です。
第六に、そもそもの戦争目的が見えず,目的達成の有無も不明瞭という点です。 戦前、何のためにあの大戦争をやるはめになったのか、今となっては不思議です。)
読み返していて、今回のイラク戦争の時点でもうこれに近い感じになってきたかなあと思いました。 もしそうなら、私は間違ったわけです。
こんなに展開が早いのは、やはり米英の誤算というご意見ですね。
米英(日)はエライ戦争を始めたものだと思います。
私は米英がこれから「大チョンボ」をしでかすかなという気がしています(悪い予感です)。
どうも戦略的にかなり米英軍は追い詰められているようです。
今回は、大軍を湾岸に終結させた後に、パウエルの大チョンボ、安保理の分裂を始めとして、米国に「ツキ」がありません。 この結果、
(1) 開戦が予定よりも1カ月以上遅れてしまい、
(2) 各国政府および国際世論の監視が格段に厳しくなってきました。
(3) あっしらさんご指摘の困難な戦術的条件があり、
(4) 砂嵐の季節が迫っています(タイムリミット)。
こうなると、局面打開を狙って、とんでもない逸脱行動に出るんじゃないか、それが大チョンボになって墓穴を掘りそうな気がしてきました。
それは、(3. 非戦闘員の虐殺を最小限に留めること)の条件が損なわれるという可能性です。
まともな占領支配は無理になるかもしれません。 誰一人言うことを聞かなくなります。
そうなると、中東大戦シナリオは「書き直し」になるはずです。
ドノミがイラクで止まるわけですね。
そうなったら、イラク人に感謝しなければなりません。
そうすると、日本政府には、「猶予期間」が与えられるのかもしれません。
それは、もし与えられるとしたら、「神与」のものに違いありません(抹香臭い表現ですが、いま私にはこういう表現しか思いつかないのです。 歴史にそれほどの厳粛な神意を感じています。
これを逃せば、きっとゲヘナで焼かれることでしょう。
ゲヘナについては以前簡単に投稿。 要点は千年間憎悪されるということです。 たぶん日本国籍を捨てた方が良い世界です。
(ああ、遂に予言を書いてしまった。http://www.asyura.com/2003/war24/msg/728.html)