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(回答先: Re: 「反戦」と「反米」―日本人こそ人類の敵 投稿者 Mr. X 日時 2003 年 3 月 24 日 05:28:01)
確かに近年のアメリカの軍事力は歴史上かつてなかった
ほどに世界で突出している。その突出の程度は表面にあら
われているよりも、質量ともにずっと大きいのだというこ
とも簡単に想像できる。
しかし、今の英米支配層がやっているようなやりかたで
、あなたの言う「本当の意味のパックス・アメリカーナ」
が実現できるものかどうかあやしいものだ。
大陸ヨーロッパも中国ロシアも英米の言うことに従わな
かったではではないか。国連を従わせられなかったではな
いか。
今まで人類が長い時間をかけて築きあげた国際法や個人
の基本的な法的諸権利をあからさまに否定するようなやり
かたが強い反発を招かないはずはないのである。そんなや
りかたが通用するのは一部の(大部分の)日本人などの極
わずかな人々だけだ。
誇り高く伝統を重んじるヨーロッパの指導層や知識人た
ちがアメリカ超帝国の成立を黙って見過ごすことはありえ
ない。中ロの指導層や知識人たちは戦後日本の主流派のよ
うに去勢され洗脳されきっているわけではない。
ロシアには欧米コンプレックスが強い人間も多かったよ
うだが、そういう連中もソ連の崩壊以後の国際的国内的大
変動の経過から学習して、もう西側のタテマエやハッタリ
に騙されないくらいに賢くなったろう。
結局アメリカの謀略や軍事力による世界への威圧は世界
中の反発と国際的警戒を招くことになるし、実際に今回の
国連決議ぬきのイラク攻撃は英米系諸国家の権威と信頼を
大きく失墜させた。
国際的権威を取り戻すためには、さらに凶暴化して力を
見せつけて国際的暴君として振舞わなくてはならなくはな
らないのではないか。
「北朝鮮問題」やアメリカの策略で作られた「中国の脅
威」なども巧みに利用して日本をさらに取り込んでいけば
、アメリカ超帝国の勢力の国際比率はさらに高まる。だか
ら、アメリカは日本をそうした方向に手段を選ばずに引っ
張っていくつもりだろう。
いずれにせよ、日本人も奴隷根性の人間ばかりでもない
ので日本についてもアメリカの策謀がスムーズに進行する
とはかぎらない。
それにしても、最近のアメリカの謀略は軍事力とテクノ
ロジーに溺れすぎていないだろうか。軍事力とテクノロジ
ーの持つ力をあまりに高く評価して、結果人間の精神や行
動をコントロールするためのいろいろな工夫がかえって逆
効果を生んでいる場合もあるようだ。大きな権力に長時間
浸りすぎて、人間をナメすぎているのかもしれない。
一般的に言って最近の英米支配層の世界覇権樹立への策
動には、結構ズサンさや軽率さが目立つ。もう少し慎重に
思慮深く事を進めるべきときに、何かにせかされているよ
うにひどく急いで強引に事を進めているせいもあるように
感じられる。どういうことなのか?