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(回答先: あっしらさんへ 小泉首相会見について 投稿者 如往 日時 2003 年 3 月 21 日 05:15:04)
如往さん、お久しぶりです。
ずっと顔を出されなかったので、どうされているのかなと思っていました。
>おそらく、何かしらの決定的な恫喝を米国(政府)から受けているのではとつい憶測
>をしてみたのですが、そこでその一つとして思い浮かんだのが、以前あっしら氏が提
>起されていた米国債のデフォルトの問題です。
今回のイラク攻撃支持は、米国からの恫喝もなく決定されてと推測しています。
日本政府とりわけ外務省は、米国から恫喝どころかきちんと納得できる説明がなくても、米国政権の政策を支持するところまで堕ちています。
その代わりに米国政権は、日本の顔を立てて、戦後復興に協力する国とわざわざ別枠にして支持国リストに載せる配慮をしました。
そして、日本国民を米国支持やむなしに誘導するために、北朝鮮を使って危機を演出してあげたりもしています。(日本政府最上層部もそれを知っているはずです)
米国にとって日本は、同盟国でも友人関係でもなく、ただのたかり先です。
現状の言葉遣いとは違って、日本よりも、フランス・ドイツ・ロシア・中国のほうが同盟国ないし友人関係だと思っているはずです。
議論だけでも、きちんと対等な関係で行い、納得できないことは納得できないと主張しない相手を、言う事をきくからといって信頼すると思うのは錯誤です。
(その意味では、たぶん、日本よりも北朝鮮のほうが信頼されていると思いますよ。大量破壊兵器云々を持たせたくないと考えていても、北朝鮮が持ちたくなるのは米国政権も理解できるわけで、それを蜂起するという意思表示をしながら、まともに交渉を挑んでくる北朝鮮をそれなりに評価しているはずです)
昨日のイラク攻撃の事前通告も、日本よりも韓国が先で、連絡した人も格上(日本は国務副長官で韓国は副大統領)ですから、日本は韓国よりも信頼(評価)していないことを露骨に見せつけられたわけです。
(そのような情報が公表されることはわかっていることです)
>小泉首相に同情するつもりは毛頭ありませんが、その相貌に異様な翳りを見たのは私
>だけではないと思うのです。もちろん、日本政府にはイラクの戦後復興に纏わる利権
>分配の尻馬に乗ることができるのではといった甘い観測もあるのかなと野卑な想像を
>してしまうのですが、ところで真相はどうなのでしょう。
イラクの戦後復興は、クウェート復興と同じで、資金だけ拠出して終わりだと思っています。
既に、米国企業も群がっていますし、英国企業も狙っています。フランスやドイツも隙あらばと思っているはずです。
治安維持に自衛隊を派遣すれば、少しはおこぼれがもらえるかもしれないというものでしょう。
小泉首相の変貌は、政局感覚は持っている人のようですから、国内世論や国際世論の動きに反応したのであり、今回の米英の強硬路線になんからの違和感を抱いたせいではないかと推測しています。
>米国が直ちにデフォルトの挙に出るか否かはともかく、一溜まりもなく瓦解しかねな
>い日本経済の現況ではこの時節にそれをカードに恫喝されたならば、小泉首相(日本
>政府)が縮み上がるのも当然かも知れません。恫喝されていることを公にするだけで
>も各方面への影響や災厄は甚大に及ぶでありましょう。
米国債のデフォルトは、国内できちんと合理的に対応すれば、別になんの問題もありません。
米国債に限らず、過去の活動力のために借り入れしたものは、その時点で既に使われてしまっているものです。
言ってしまえば、下水道に流して捨ててしまったものを、現在の活動力で取り返そうとしているものです。
銀行の不良債権(=過剰債務)も同じことです。
きちんと責任者を罰することを別にすれば、経済論理としては、現在のような経済苦境を続けずとも、不都合なく処理できるささやかな問題です。