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(回答先: Re: Fさん、あっしらさんは「合作説は想像の域を出ていない」とおっしゃっていますよ。作業仮説うんぬんのレベルではないのです。 投稿者 零能者 日時 2003 年 4 月 22 日 23:14:49)
零能者さんへ
起きた事象を関係づけるのは人間の想像力です。
この能力の高低は人それぞれですが、その想像力とそれを説明しようと
する意志において、あっしらさんは高い能力を持っていると思います。
認識力=思考力=想像力、という定義、これは科学的方法ではない、と零能者さんはいいましたが、これは間違っています。アインシュタインの言葉を引用するまでもなく、科学をまず第一に駆動するのは想像力以外にありえない。観察、仮説を立てる、その検証(科学の場合は実験ですが)が科学という営みの駆動原理です。今回、あっしらさんはこのプロセスを踏んでいます。どこが科学的方法論と違うのでしょうか。フセインの歴史的なその行動パターンから蓋然性をくみ出し、今回もまた米国のエージェントとして幕を閉じたのではないか、という仮説です。これは観察に基づく仮説であり、我々はこれを作業仮説として事実をもう一度見直し、またこれから起こるであろう事実に照らして吟味しよう(すなわち検証)としている。
>あなたは、あっしらさんには想像力を許容され、
>ほかのかたには推論する根拠を求められており、
>非常に不公平なのではないですか。あたたはあっしらさんのお筆先、
>霊能の信者さんだという事を認めるところからはじめていただきたいですね。
不公平でしょう。
しかし残念ながら霊能の信者ではありません。
理由を述べましょう。
第一に、「ほかのかた」とあなたがみなす投稿者は、そもそも「想像」をしていないと思います。
物事を関係付ける努力が見られない。批判とはいえず単なるあげ足とりです。少なくとも仮説の崩壊を嬉々と報告するほどの内容ではない。したがって、私が不公平な扱いをしているのは当然です。
第二に、私はそのあげあしとりをする人たちに「推論する根拠をもとめ」ていません。そもそもそれが推論だとおもっていません。単に検証として成り立っていない、と言いたいだけです。あえていえばそれは邪推という言葉かもしれない。邪推に根拠を求めようとは私は思いません。
第三に私はあっしらさんの信者ではありません。
その想像力をリスペクトしますが、私の使う言葉の範囲以内において、それが霊能であるとは思いません。
また批判もします。それは検証のためです。検証に耐えうるから仮説と言える、ともいえるかもしれない。仮説を検証することで私なりにこれは納得できる、という部分と、納得できないという部分が出てきた。すなわちボトムラインが見えてきた。それでいいのだと思います。
さて、スサノオさんも指摘するように、さまざまな情報が集積し、どうやって紐解いていったらよいのやら、あまりに混沌と見えてしまいます。収束して結論がでるのだろうか。確かに雑多な意見が多い。天才が必要なのは本当はこんな場面なのでしょう。ラジカルに一本の糸を見て、証拠を混沌の中から次々と拾い出すことのできる人間です。残念なことにそこまでできる人間はここにはいない。
しかしながら私が主張しているのは単に次の二点です。凡人の手段ですが、つたない頭で鍵になりそうな部分を探し、関心を集中させる。ブッシュ政権はいかにしてイラク軍が撤退・武装解除することを事前に知りえていたのか。それを知ったのはいつなのか。イラク軍の撤退は誰が指揮したのか。ウソはここに露呈しているはずです。これらの点を明らかにすることで、あるいは明らかにできなくても、これらの点を常に頭に状況を観察することで、今回の戦争の原点が見えてくるのではないか、というのが私の意見です。これはイラクで死んだ市民や兵士への鎮魂だと思っています。ウソにまみれた理由で彼らの死を片付けるのはあまりに無残です。私は幸か不幸か、この戦争の背後に作為を感じてしまった。そして阿修羅で情報を得てきた人間はだれもがそうだと思います。なぜ彼らが死んだのか、その本当の理由を考えることが生きているものにできるせめてもの誠意ある行為でしょう。これもまた想像力なのです。