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(回答先: 合作説の批判的検証 (時間はかかるかもしれませんが重要です) 投稿者 F 日時 2003 年 4 月 22 日 06:32:30)
フセイン自身は既にエージェントを辞めていたのか?
Fさん。 ご教示ありがとうございます。
正直言って論理的推測だけで最終結着がつくとは思っていないんですけど、いろいろ考えてしまうのは病気かもしれません。
(私はブッシュ政権とフセインの間に合作(取引)は存在せず、「新治安部隊」との間にこれからその黙契が続いてゆくのではないか、という仮説を考えてみました(http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1030.html)。この場合、フセインはイラクの社会制度の背骨である家父長制の義によって、米国の捜索から守り続けられることになります。「合作説、その証拠リスト」がそのまま証拠になりますが、フセインは今回は米国のエージェントではなかった、とする場合です。)
おっしゃる通り、合作説の証拠をこのケースでも使えるんですよね。
それとは別に、歴史的関係についても、まだ私には良く分からない問題があります。 以下のスレッドの問題です。
(米国歴代政権とフセイン政権の“長期同盟関係”を読む − 「イラン−イスラム戦争」から現在の「イラク侵略戦争」まで −
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1033.html投稿者 あっしら)
あっしら説ですと、フセインは最初から最後まで確信犯的エージェトです。 確かに論理的に首尾一貫した仮説です。
「フセインは確信的な世界経済支配層のお仲間だと思っていますhttp://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1078.html投稿者 あっしら」
ただ、湾岸戦争以降もフセインがエージェントだったのか、私にはよく分からない部分があります(死んでいたという説すらありますが、私の手にはおえません)。
イラン−イラク戦争時までエージェントだったことに反対する人はあまりいないようです。
イラン−イラク戦争時遂行によるイラクにとっての利益が何だったのか分かりません(説得的な利益が見つからない)。
そこで、イラクが米国に指示されたので戦争を始めたんだという仮説が出てきます(私見)。 その見返りはクウェート領有等ではなかったかと考えていました。
あっしら説でも、指示に従って戦争を始めたという点は同じですが、動機はクウェート領有などではなく、「悪魔崇拝者」としての確信犯的行動ということです。
問題はその次です。
あっしら説ですと、湾岸戦争も、フセインが自ら、イラクへの軍事、経済制裁、国民生活の疲弊、イスラム白眼視などの状況を作り出すために協力したのだということになります。 確かに首尾一貫した仮説です。
私見は、フセインが、日頃からクウェート領有の野望に燃えていたところで、イラン−イラク戦争のご褒美としてクウェートを領有してもよいとの黙認を受けたと誤解して侵攻したというものでした。 この説ですと、フセインは、湾岸戦争できれいに嵌められたことになります。
それ以降、フセインは、忠犬仲間だったブッシュを呪いながら自宅謹慎していたというストーリーになります。
私見で自ら疑問だったところは、フセインが今回米国忠犬政権を信用できるのかなという点です。 一度手ひどく騙されているわけですからね。
だけど、信用する他に一族郎党の生命財産を保全する道がないということでやむなく合作に乗ったというストーリーを考えていました。
しかし、今考えてみると、むしろFさんの説と接続しやすいかもしれませんね。
あっしらさんには、湾岸戦争裏切り説を否定されました。
その根拠は、証文(約束)の問題、そしてご褒美をもらえないことが明らかになった後も撤退せずに多国籍軍の攻撃を誘発したという点です。
(フセイン一派は「敵前逃亡」しただけで「降伏」なぞしていませんhttp://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/1064.html)
なるほどと思ったのですが、まだ納得するまでにはいたっておりません。
証文の問題については、中東文化について詳細に知らないので、ちょっと私には解けない問題ですね。
「悪魔世界には証文がない」と推測していますが、特に根拠はありません。 マフィアからの連想です。
撤退については、米国がある程度のところで折れる、まさか長年の忠犬であった自分を切るはずがないと信じ込んでいたんじゃないかと思っていますが、とりあえず根拠はありません。
以上、自分が迷っている問題について、この機会にまとめさせて頂きました。 Fさんにもご興味のある話ではないかと思いましたので。 それでは失礼致します。