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Re: なるほど。 良く考えられていますね。
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投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 4 月 17 日 23:27:54:xnvpUXgHxuDw6

(回答先: Re: 私もブッシュ−フセイン合作説の証拠を検証しました 投稿者 F 日時 2003 年 4 月 17 日 22:34:57)

     Re: なるほど。 良く考えられていますね。

     Fさん。 こんばんわ。
     私は、あっしらさんに合作説を検討するようにいわれて引っ張りだされました。 残念ながら私の力量では妄想程度にしかならなくてかえってご迷惑をかけたんじゃないかと心配しております。

     (アメリカとの緊張感が高まったフセインが取引をしたのはKとである、と考えるのです。米による侵略と、その後の占領が不可避な状況で二者がどんな取引をしたかというと、米軍が攻めて来たら、ある程度南部でシーア派と米軍を戦わせたあとにフセインはイラクのどこかに潜伏し、Kはそれを裏で支援しつづける、ということです)

      なるほど。 江戸城開城みたいな論理なんですね。 私にはとても考えつきませんでした。

      (私はこれを判断不可能だ、とします。常識や自然かどうかだけでは判断できません。私はそこから一歩下がって、「米国はいずれ降伏することを知っていた」としたいと思います。これは状況証拠です。なお、これも三極対立説と矛盾しません。)
       なるほど。 ここまで下がると確実と言えますね。

       (人格が行動の因果関係(すなわち運命)を決定することはない、と私は思います。傾向を判断することはできますが、論証にはならない。)
       論証まではならないとは私も思っています。
       多分に直感的なものかもしれません。

       (フセインとKの取引を考えれば、この戦闘の地域差や、バクダットの無防備な開城を説明できます。)
       三極対立仮説でも説明できることはできそうですね。

      (空港を占拠した次の日に、ミサイル攻撃になる可能性のあるバクダット近郊の空港に大型運送機C−17を着陸させないでしょう。米軍がそこまでフセインとその一味を信頼していると考えることができるでしょうか?「CNNを見ていてバクダット中心部進撃がひらめいた」という、いかにもうそくさくドラマチックな司令官のコメントも、当然演出されたものです。)

      これはまったくその通りです。 イラク側の意思決定を米軍は知り尽くしたという明確な証拠であります。

       (米軍司令部があらかじめ計画した兵力よりもかなり低い状態で、態勢が整わないまま戦争になだれこんだ。これはあらかじめイラクが降伏することをアメリカがしっていた、ということです。南部の抵抗は予想していなかったので、兵站が伸び、いくつもの街を奪うこともできず最初の週が過ぎた。北部だけが米国の読みに当たっていた。「事実上の合作」ではあるが、三極対立としても矛盾はしません。)
        これも言えますね。

       (私見では、戦略的側面から合作説に到達しています。
        フセイン政権側の軍事警察機構および国民の情報と、
        フセイン側部族の生命財産の確保とを交換したという説です。)

         残念ながら、これはまだ憶測です。フセイン側部族がどこかで安寧をむさぼっている、(米国の庇護の元)ということのなんらかの証拠が必要です。)

        憶測かもしれません。
        私の立論は、「戦略家ならどうするのが合理的だろうか」と自問しながらの立論です。 現時点で明確な裏付けがとれているわけではありません(だから書くのを躊躇していました)。
         今後のイラク内政を見ていくと、ある程度推定可能になってくるんじゃないかと考えています(ただしこれは警察機構の活躍をみて、どの程度「献上」されているかを推定しましょうという話です。 確かに3極説を論理的に排除するという話にはなりませんね)。

        (「バクダット裁判」では裁かれるかもしれません。しかし実際に見つからなければ、処理しようがない。したがって裁判の行方は合作説の検証にはなりません。米国は取るものは取った、と確信しているので、これ以上フセインを探し出す理由はありません。)

         米国の建前からして、裁判は当然行われるべきものです。 それは米国のイデオロギーを補強するという「国益」になるものです。
         ですからフセインその他一族郎党が生き残っていれば裁判ショーを行うことは普通に考えられると思っています。 
         もちろん、3極説に立っても、フセインは「見つからない」という結末を迎えるという点では同じです。

         (以上、三極対立仮説と比較しながら合作説と比較してみました。 明らかになったのは、仮説をさまざまに立てることはできる、ということではないでしょうか。)
         
         その通りでございます。
         私は、様々な仮説から自分の感覚にあうものを選びだしているのでしょう(K説は考えていませんでした)。
         その感覚は、けっきょく「悪魔」の行動パターンはこうあるべきだという感覚にすぎません(言ってしまうと、とても馬鹿馬鹿しいですね。 すいません。 だけど本当なんです)。
         すると「悪魔」なら、Kみたいな善意の存在を許さないのかなあというように考えるんですね。
         ビルダーバーグさんのおっしゃる「思弁」というような高級なものではありません。

         なんでこういうひねくれた見方をするのかと言うと、歴史はそういう悪魔的陰謀に満ち満ちているという感覚(事実そうであるが)に基づいております。

         それだけの立論に詳細なレスを頂き、とても感謝しております。 あっしらさんにもできれば検討して頂きたいですね。 私も真実を知りたいのです。

           
         
         

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