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(回答先: 「イラク侵略戦争」についての俺の見解と長い前置き 投稿者 アルファンド 日時 2003 年 4 月 17 日 05:13:03)
アルファンドさん、お久しぶりです。
しばらくお見かけしなかったので、「戦争現象騒動」から距離を置いておられるのかなと思っていました。
実を言うと、過去に書き込みをしたものに対するレスへの対応と約束した書籍『<帝国>』を俎上にした論議に限って阿修羅サイトに関わることにしようという気持ちを固めていました。
それは、「長い前置き」で書かれている意味での“孤独感”とは直接関係ありません。
論理がどうのこうのではなく、故なく人殺しをしてはならない、言語活動を媒介とした相互関係では最低限のルールがあるといった人としての在り方のほうが重要だと思っています。
議論や論理以前の本源的な問題をどうでもいいことだと無視する気はありません。
なぜなら、人として在り方を“人の良い無知蒙昧”としてあざ笑い、空虚な論理操作と言語活動で自分の思い(価値観や欲)を現実化しようとすることが悪魔崇拝(知性崇拝)だと考えているからです。
私が悪魔崇拝者の盲動や暴虐だと捉えている動きに異を唱えている人たちが、悪魔崇拝者と同じような振る舞いをしていることに居た堪れない気持ちになりました。
もちろん、そのような心理状況は、フセイン政権及びフセイン派イラク人がごそっと悪魔崇拝者の同盟者であったという実に不快な現実を見せつけられたことと深く結びついたものです。
(情報交換や議論の場であることから、「悪魔崇拝とは何ぞや」という書き込みはしても、どうしても捨て置けないと感じるもの以外には個別の対応をしていなかったのに、突然わめきたて始めたのですから、こちらも悪いのですが..)
最近の私宛の書き込みにもエクスキューズが付いたものが散見されます。
そこまで気を使わせてしまう言動をしていたんだと思い知らされました。
木村さんの『「あっしら」さんの「ブッシュ−フセイン合作も的中したようで、ご同慶の至り。しかし、犠牲者に祈りを!』( http://www.asyura.com/0304/war32/msg/124.html )という書き込みタイトルにも唖然としました。
彼は名探偵を自称している人ですから、ご自身の書いてきたことをそのように書くことはご愛嬌というものですが...
この間の経緯もあり、木村さんにはレスする気も起きませんでした。
まあ、「イラク侵略戦争」で世界の深い闇を今更ながらに見せつけられ、今後にとっても重大な問題だから広く検証して欲しいとして書いた「合作説」以降のやり取りを通じて、世界を覆う無自覚の深い闇を感じたというつまらない愚痴です。
なお、「イラク合作戦争劇」を受け入れられない人が多いことは、ある意味で好ましいことだとも思っています。
「イラク合作戦争劇」を素直に受け入れられる人は世の中のエグサを理解していることですから、そのような思考が出来る人が渡り合う世界は殺伐としたものになってしまいます。(人の在り方としてまもとな人が多いということがわかりほっとしています)
アルファンドさんの書き込みを読まなければ、今日の時点で最初に書いた方向に動いていたはずですが、今は少し気を取り戻しています。
(気持ちを見破られたのかなと思っています(笑))
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「現代世界の諸国政府は程度の差はあれ全て『奴ら』の傀儡であり、基本的には自由にやっているが必要に応じて軌道修正される」ということを、今回の「イラク合作戦争劇」で強く再確認されました。
おかしな表現ですが、それはそれで、すっきりした気持ちです。
すっきりした気持ちになったのは、「合作戦争劇」であっても、自分の価値観に殉じて果敢に戦う人たちがあれだけいることをアフガニスタンに続き確認できたからだと思っています。
>絶望的状況がよりハッキリしてきただけのことだ。今後イラクでは土着の価値観やイ
>スラム的な地域共同体を守ろうとする者、そのために武器を振るう者たちは「テロリ
>スト」の烙印を押されて駆逐されていくのだろうか。
>特に南部のシーア派はイランへの導火線として苛酷な弾圧を受けそうだ。
「テロリスト」の烙印ならまだ許せるのですが、「フセインの残党」という烙印を押されることにはどうしても我慢ならないのです。
せめて、地域共同体や歴史的に出来てしまったその統合形態であるイラクの独立と尊厳を回復するために戦っている「テロリスト」として安全地帯から微力の支援を送りたいと思っています。
「合作説」のもっともらしさや確からしさを高めていき、その認識を広めることで、それでも米国政権(世界支配層)の側に立つのか、それともそれに反対するのかという対立軸を設定することができると考えています。
それが達成されれば、「テロリスト」という烙印も多くの人の内から消えると思われます。
イランへの導火線である南部シーアには、様々な対立が持ち込まれると見ています。
悪魔崇拝者は、自分の手を直接汚すことは好まないだけではなく、敵対者とみなす者同士が殺し合う状況をつくり出そうとします。
南部地域も、ある勢力は弾圧し、ある勢力は助勢するというかたちで、イランへの導火線を燃やしていくと予測しています。
(敗戦後の日本で国家機構・メディア・左翼・右翼・宗教組織をどのように活用して現在に至る基礎をつくったのか、そして、それらの機構や組織がそれにどれだけ踊らされてきたかを考えるとわかります。過半数の国民は、戦後の日本は良かったと思っているようですから、見事な策動です)
>「イラク侵略戦争」が名目的な終結を迎えたわけだが、次は何を持ち出してくるのだ
>ろう? このまま大衆の目を中東に留めておくのか、日本なら北朝鮮に持っていくの
>か、あるいは経済に持っていくのか? 流行りの病原菌、どっかの会社・官庁の不祥
>事、お笑い政界・・・は、もうやったか。特に何も無し(スポーツ芸能)ってのもあ
>り得るが・・・。あっしらさんの簡単な予想ではどうだろうか? あんま深く考え
>ず、適当に頼んます。
北朝鮮はアジア分断化支配のキーワードでしかなく、米国政権(世界支配層)の敵ではないと考えています。
中国があるレベルのお仲間になり関係性もうまくいっているように、世界経済にずぶずぶで参入したいと願っている北朝鮮は、お仲間になる方向で取り込んでいくと見ています。
昨年秋以降の北朝鮮絡みの出来事は「米朝合作」であるというのが持論です。
流行りの病原菌(SARS)は、空気感染するAIDSといったウイルスのようなので、極めて危惧しています。(香港の庶民生活が崩壊する危険性もはらんでいます)
SARSが、イラク危機及びイラク攻撃と軌を一にするかたちで進行していることにおぞましさを感じています。
SARSは、中国及びアジア諸国に対する経済的揺さぶりを意図したものかもしれません。
今後は、イラクを基盤とした「中東策動」と「世界経済の崩壊」を中心として進んでいくと思っています。
「中東策動」と「先進諸国経済の崩壊」は、産業主義近代が行き詰まったなかで国際金融家が企てている新しい利益獲得システムである「世界帝国」確立に向かうための両輪です。
中東及び産油イスラム諸国を日本や欧米諸国と同じレベルで「近代化」し、先進諸国を「同時的デフレ不況」に陥れることで、「世界帝国」を確立する大いなる条件を手に入れることができます。(このとき、覇権国家アメリカは覇権を失います)
日本を含む先進諸国の人々の目は、一義的には経済問題に、次に、中東は相変わらずごたごたしているねといった問題に向けさせられると思っています。