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(回答先: Re: 投稿者 代 日時 2003 年 5 月 29 日 16:07:35)
>私は、太田龍自体も、イデオロギーに毒されているように思うのですが、本当に"デ
>モクラシー"の化けの皮が剥がれ、本質的な"全体主義専制独裁体制"が到来しかねな
>いのでしょうか?あっしらさんは、その前に"近代"が挫折するとお思いのようです
>が?果たして、どちらに転ぶのでしょう?
太田龍氏については、同様の思いを持っています。(左翼政治運動の主導者でもあったのですから、知性や価値観に傾斜するのは当然かなとも思っています)
まず、「全体主義専制独裁体制」は、全体主義ではなく、経済支配層のための専制独裁であり、現在と本質的に変わらないものだと思っています。
いわゆる「専制独裁体制」が普遍的に剥き出しで出現するとは考えていません。
支配層は、そのようなリスクとコストが高い体制を避けたいと思っているはずです。
専制独裁は、敬虔なムスリムや愛国者など限定的な“覚醒者”に対して、彼らを民主主義の敵とするなかで行なわれると思っています。
問題は、“覚醒者”が多数派になったときです。
“覚醒者”が多数派になるのは、近代経済の行き詰まりが条件だと思っています。
そして、「世界同時デフレ不況」がそのような条件を醸成します。
そのときには、支配層の抵抗により、近代国家の成立と同じような「最終決戦」が行なわれるかもしれません。
価値観レベルで済むのか強制力をも伴うのかはわかりませんが、世界を丸ごと支配しようとしている勢力と隷属と困窮から脱したいと考える人たちの「最終決戦」が今後展開されることは間違いないと思っています。