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(回答先: 小中学生学力テストの正答率低下、原因は不明 文科省 asahi.com 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 12 日 17:59:20)
文部科学省は十二日、全国の小学五年−中学三年を対象に、昨年一、二月に実施した教育課程実施状況調査(全国学力調査)の結果を分析し、指導の改善点などをまとめた報告書を公表した。昨年十二月に公表した結果概要では全体として「おおむね良好」とされたが、学力の低下傾向がみられた算数・数学を中心に、正答率が事前の想定よりも下回った問題には、記述式で応用的な思考を求める形式が多かった。「考える力」や「表現力」が低下している傾向が浮き彫りになった。
教科別の正答、誤答の集計程度にとどまった結果概要に比べ、今回はさらに出題のタイプなどから解答の特徴を分析。教師が指導する際の改善点を指摘した。
その結果、算数・数学では、基礎的な計算法則を理解していなかったり、円や三角形などの面積の公式などをうろ覚えで解答しているケースが多かった。記述式や長い文章題も正答率が低く、数学で無解答の割合が目立った。
同じく学力低下が指摘された社会でも、都道府県名とその位置が理解できていないなど、地図や統計資料を読み取ったり、複数の資料を関連づけて活用する力の不足がみられた。
他教科に比べ正答率の高かった国語では、漢字についての力は下がっていないが、自分の考えをまとめて表現する記述式問題で正答率が低下。
英語は「聞くこと」「読むこと」よりも「書くこと」が苦手。理科は中学の記述式問題で無解答の割合が増加した。
このため、報告書は基礎的な内容を定着させるための反復や興味、関心を引き出すための指導の充実を求めるほか、自分で考え表現する力を養うことを指摘している。
文科省は改善点を各地方教育委員会や学校に周知し、中央教育審議会(中教審)の教育課程部会に教科別の専門部会を設け、指導上の工夫などについて審議する方針。学力調査は毎年実施する予定で、本年度は内容を削減した新学習指導要領のもとで初の調査が行われる。
(メモ)
全国学力調査 学力低下への不安を背景に、旧学習指導要領のもとでの定着度を確認するため、文部科学省の国立教育政策研究所が昨年1、2月、全国の小5−中3年の約45万人を対象に実施。小学生は国語、算数、理科、社会の4教科、中学生は英語を加えた5教科。総問題数の3分の1は1993−95年度の3年間に実施した前回調査と同一問題にして平均正答率を比較した結果、算数・数学、社会は全学年で低下、理科と英語は学年によりばらつき、国語は上昇した。学習意欲調査では学年が上がるごとに「勉強嫌い」が増える傾向を示した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030513/mng_____sya_____003.shtml