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(回答先: 正義のたこさんへ、食糧安全保障について。 投稿者 Ddog 日時 2003 年 4 月 27 日 14:55:34)
「アメリカは食糧安全保障上切るにきれない」は賛成します。(私は食糧を中国や北朝鮮に依存することを唱えているわけではありません。念のため。)前のコメントでは、これを根拠に対米従属論を展開されることを不可解といたしました。短期的な対米従属論の根拠とはなっても、同時に対米警戒論の根拠とするのが論理的ではないですか。
なお、「WTO」の性格づけはいたしませんが、この団体を通じて、農産物の世界市場論を唱え、地域農業に敵対する勢力があります。これは、国際分業論などの政治論にも表れるように、生産性の観点からは合理性を有する論です。その半面で、市場経済の支配者に都合のよい論ですから、「(市場支配者の)陰謀説」などを考えなくても、「食糧安全保障」とは容易に両立しません。もっとも、原油と異なり、覇権国が輸出国を兼ねているので、ただちに戦争にいたる危険とは思いません。
今度は、「国益」=「日本人がどうしたら飢えずに済むか」とされているようです。前のご意見では「当面のネオコン支持」と「日本の将来」にこの語句を使っておられます。「誰にとってどのような利害があり、そのタイムスケールがどのようなものか」を明確にしていただきたいと考えます。「国際協調などといっても所詮 力の論理」は当然としても、「無邪気な正義感」に対置するのが内容不明の「国益」なら論をなしません。