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政府、不備認め再報告
きょう提出 北の不自然さ指摘
北朝鮮の拉致問題に対する国連人権委員会の審議をめぐり、政府がごく短く抽象的な回答書しか提出せず、拉致被害者の家族会などから批判を受けた問題で、この回答書は外務省が警察庁など関係省庁と一切協議せず、独断で作成していたものであることが二十一日、分かった。政府は回答書に不備があったことを認め、「拉致は人間の尊厳、人権および基本的自由の重大かつ明白な侵害」として「問題は未解決」と訴える追加回答書を二十二日に国連人権委に提出する。
同作業部会は二十二日からスイス・ジュネーブで開催され、北朝鮮から「死亡」と伝えられた八人の拉致問題を取り上げる予定。
問題の回答書は、外務省が三月十七日、国連人権委の強制的失踪(しっそう)作業部会に提出した。A4判の用紙に十数行の分量で「(昨年十一月の人権委への申し立て以降)失踪者の行方に関する有用な情報はなく、現時点で追加的情報を提供することは困難」との内容にとどまっている。実際には昨年十一月以降に、死亡したとされる松木薫さんの骨が「別人のもの」とする鑑定結果が判明、警視庁が拉致事件を指揮した工作員を国際手配するなど、北朝鮮側の説明を覆す新たな情報、証拠などが出ていた。
ところが、外務省は警察庁と協議しなかったうえ、政府の拉致問題専門幹事会(議長・安倍晋三官房副長官)などにも報告せずに回答書を作成して国連人権委に提出。四月十八日になって政府の拉致被害者・家族支援室に回答書を示したが「警察庁とは事前に協議」と虚偽の説明をしていた。
回答書については、拉致被害者の家族会などから「不十分な内容」と強い不満が出ていたほか、国連人権委側への提出にあたっても外務省から官邸サイドに十分な説明が行われないなど政府内でも批判が出ていた。
追加回答書はA4判三枚で、「横田めぐみさん以外の七人の死亡確認書が同一病院から発行されているのは不自然」といった点が盛り込まれ、北朝鮮による調査が「不明・不自然な点が多数あり、著しく信頼性を欠く」ことを指摘している。
◇
≪追加回答書 骨子≫
・横田めぐみさん以外の7人の「死亡」場所は4つの道だが、死亡確認書は同一の病院から発行されており疑問
・「死亡」とされた8人の死因がガス中毒死、交通事故死、自殺など不自然
・拉致の経緯、被害者が北朝鮮に入国後の生活状況を照会したが、北朝鮮は未回答
・松木薫さんの遺骨として提供された骨は鑑定で別人のものと判明
・拉致された疑いがあると政府に多数の調査依頼があり、捜査と調査を実施
・久米裕さんを拉致した主犯格として工作員の金世鎬容疑者の逮捕状を取り、国際手配
http://www.sankei.co.jp/news/morning/22iti001.htm