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【ワシントン2日=林路郎】
ブッシュ米大統領は1日、訪米中のアブドラ・ヨルダン国王とホワイトハウスで会談し、米政府が示唆していたアラファト・パレスチナ自治政府議長との断交を見送る方針を伝えた。断交すれば、パレスチナ側が態度をさらに硬化させる可能性に配慮した措置と見られる。
大統領は会談前の記者会見で、同議長に対し「対テロ戦争に参加せよ」とも呼びかけるとともに、「中東和平への最良の道は、障害になっているテロ問題に対処することだ」と強調した。
2日付のワシントン・ポスト紙によると、大統領は会談の席上、断交は避ける一方で、イランからの武器密輸問題の存在をアラファト議長が認め、テロ行為の抑止に正面から取り組まない限り、米国が中東和平への積極仲介も再開しない方針も伝えたという。
米政府内では、パレスチナ側がイスラエルとの停戦へ動かない状態が続いた場合、<1>ワシントンのパレスチナ自治政府代表部の閉鎖<2>ジニ特使(前米中央軍司令官)による仲介外交の中止<3>アラファト議長側近の警護隊を国務省のテロ組織リストに載せる――などの制裁措置が検討されていた。
(2月2日20:01)