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【エルサレム1日=当間敏雄】
イスラエルの各テレビは1日、同国のシャロン首相が先月30日にエルサレムの首相官邸で、マフムード・アッバス・パレスチナ解放機構(PLO)事務局長らパレスチナ高官と秘密会談を行った、と報じた。首相がパレスチナ当局者と直接会談に応じたのは、昨年3月の首相就任以来初めて。来週初めの訪米に先立ち、パレスチナ側に暴力停止努力を改めて強く求める狙いだったと見られる。
会談はパレスチナ側の提案で行われたもので、アッバス氏のほか、アハマド・クレイ・パレスチナ評議会議長、ムハンマド・ラシド・パレスチナ自治政府議長経済顧問が出席。イスラエル側からは、首相の子息で、パレスチナ側との接触役を務めてきたオムリ氏が同席した。
この中でシャロン首相は、停戦が実現しない限り和平交渉再開はあり得ないとの従来の立場を改めて強調し、パレスチナ武装勢力による自爆テロの抑止などを強く要求した。さらに、訪米後に再度会談することで合意したという。
アッバス氏らがアラファト自治政府議長から事前了解を取り付けて会談に臨んだことは確実で、直接会談によって衝突終結へのきっかけを探る目的だったと見られる。
(2月2日10:29)